2025年度の取り組みについて

朝日放送グループの一員である朝日放送ラジオ(株)の「ABCラジオ 上方落語をきく会」と、朝日放送テレビ(株)のアナウンサーによる絵本の読み聞かせ会「おはなしの森」の2つの取り組みが、この度、公益社団法人「企業メセナ協議会」(当社:正会員)が主催するメセナ活動認定制度《This is MECENAT 2025》に認定されました。
「上方落語をきく会」は3年連続6回目、「おはなしの森」は5年連続の認定です。

「ABCラジオ 上方落語をきく会」の「This is MECENAT」認定内容

「上方落語をきく会」は、昭和30年(1955年)12月1日に旗揚げをした同一主催者による最古の落語会で、これまでに通算123回の歴史を重ねてきました。上方落語では最も長い歴史を誇る一方で、「1080分落語会」や「しごきの会」などの独自の企画は、多くのファンに語り継がれ楽しまれています。2025年は、2月16日(日)に上方芸能の殿堂・国立文楽劇場を舞台に昼夜の二公演を実施。その模様をABCラジオで完全生中継するとともに、若年層にも広がるSNS、エリアを問わないradiko等を活用した多元の展開を実施しました。

活動の歴史と特色

昭和30年12月1日に、大阪・高麗橋の三越劇場で開催された第一回公演当時、上方落語は風前の灯火と囁かれ、噺家はわずかに9人程でした。しかし、その後、松鶴、米朝、小文枝、春團治の「上方落語四天王」が台頭、更には仁鶴、枝雀、三枝、春蝶、小染といった人気者が輩出され、70年代に学生中心に巻き起こった「上方落語ブーム」の中心的存在となりました。やがて当会は、「1080分落語会」「しごきの会」「創作落語特集」等の企画を通し檜舞台としての評価が定着。ラジオの特性を生かしつつ「噺家」「放送局」「落語ファン」の三位一体で落語会を盛り上げていく独自のスタイルで、旗揚げ70年の今日まで、貴重な上方伝統文化を支え続けています。

「おはなしの森」の「This is MECENAT」認定内容

“未来あるこどもたちへ最高の読書体験を”と願い、文化施設「こども本の森」(中之島&神戸)で定期開催するアナウンサーの絵本読み聞かせ事業で、こどもたちの育みへの貢献や両施設の支援を目指しています。

活動の概要と特色

ABCアナウンサーによる絵本の読み聞かせ(朗読)イベント「おはなしの森」は、“未来あるこどもたちへ最高の読書体験を贈る”ことを願い、2020年7月に開館した「こども本の森 中之島」と2022年3月に開館した「こども本の森 神戸」で定期的に開催している無料の絵本の読み聞かせ事業です。アナウンサーによる絵本の読み聞かせだけでなく、参加したこどもたちに絵本を通じて季節のイベントの楽しさを知ってもらったり、「防災・減災」の大切さや自分の身の守り方なども伝えたりします。今後も、未来あるこどもたちの育みへ貢献するとともに両文化施設の支援も目指し、定期的・持続的に活動していきます。
活動開始から丸5年、2025年10月で6年目に突入します。アナウンサーによる絵本の読み聞かせだけでなく、「絵本の世界」にどっぷり浸って欲しい!より「想像力」を育んで欲しい!との想いから、参加した子どもたちとのコミュニケーションも大事にし、その機会を増やしています。また「おはなしの森」初の試みとなる「紙芝居」にもチャレンジし、さらに活動の幅を広げるなど、これからも未来あるこどもたちに「絵本」を通じて最高の読書体験を提供していきたいと思います。

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