2023年度の取り組みについて
朝日放送グループの一員である朝日放送ラジオ(株)の「ABCラジオ 上方落語をきく会」と、朝日放送テレビ(株)のアナウンサーによる絵本の読み聞かせ会「おはなしの森」の2つの取り組みが、この度、公益社団法人「企業メセナ協議会」(当社:正会員)が主催するメセナ活動認定制度《This is MECENAT 2023》 に認定されました。
「上方落語をきく会」は2021年以来4回目、「おはなしの森」は3年連続の認定です。
昭和30年(1955年)12月1日に旗揚げをした、同一主催者による最古の落語会で、これまでに通算121回の歴史を重ねてきました。 2023年は、2月19日(日)に上方芸能の殿堂・国立文楽劇場を舞台に昼夜の二公演を実施。 その模様をABCラジオで完全生中継するとともに、オンライン生配信や、SNS等を活用した多元の展開も実施しました。
昭和30年12月1日に、第一回公演を高麗橋の三越劇場で開催。当時、上方落語は風前の灯火と囁かれ、噺家は9人程でした。 会を重ねる中で松鶴、米朝、小文枝、春團治の「上方落語四天王」が台頭。さらには仁鶴、枝雀、三枝、春蝶、小染といった人気者を輩出し、 70年代に学生を中心に巻き起こった「上方落語ブーム」の中心的存在となりました。
やがて「1080分落語会」「しごきの会」「創作落語特集」などの企画を通し、檜舞台としての評価が定着。ラジオの特性を生かしつつ「噺家」「放送局」「落語ファン(リスナー)」が三位一体となりイベントを盛り上げていく独自のスタイルで、今日まで貴重な上方落語の文化を支え続けています。
“未来あるこどもたちへ最高の読書体験を”と願い、文化施設「こども本の森」(中之島&神戸)で定期開催するアナウンサーの絵本読み聞かせ事業で、こどもたちの育みへの貢献や両施設の支援を目指しています。
2020年7月に大阪で開館した「こども本の森 中之島」で、コロナ禍でも持続可能なアウトリーチ型の新たなメセナ活動として、朝日放送グループが「こども本の森」とパートナーシップ協力を行い、2020年10月からスタートした無料イベントが「おはなしの森」です。 テレビやラジオで活躍するABCアナウンサーが毎回出演し、こどもたち向けの「絵本読み聞かせ会(朗読会)」を定期的に開催しています。また、2022年3月に開館した「こども本の森 神戸」でも「おはなしの森・こうべ」の開催が始まり、大阪と神戸で定期的に開催しています。
こどもたちに“最高の読書体験”を届けるべく「おはなしの森」ではABCアナウンサーが「こども本の森」の蔵書の中から4~5冊を選び、朗読を披露しています。2022年7月には「こども本の森 中之島」に、施設を設計・寄贈した建築家の安藤忠雄氏を迎え、朗読だけでなくトークを展開。こどもたちに「読書の大切さ」を伝え、「好奇心を持ってほしい」とメッセージを贈りました。阪神淡路大震災から28年経った2023年1月には、「こども本の森 神戸」で、絵本を通じて「防災・減災」の大切さや自身の守り方を伝えました。今後も、未来あるこどもたちの育みへ貢献するとともに両施設の支援も目指し、定期的・持続的に活動していきます。