朝日放送グループ AI基本方針
朝日放送グループは、「変化に対応しながら進化を続け、強力な創造集団として、社会の発展に寄与する」というグループ経営理念の実現を目指し、AI(人工知能)関連技術を利活用します。
AIの利活用は、イノベーションの創出、社会課題の解決、および業務プロセスの効率化を通した生産性と創造性の向上によって、人々の生活をより豊かにする重要な機会と捉えています。
一方で、AIの急速な発展とその利用範囲の拡大に伴い、使用方法を誤ると社会に負の影響を与え得ると認識しています。メディア事業を中核とする、高い公共性と社会的責任を負う企業グループとして、AIがもたらし得るリスクに対して真摯に向き合っていきます。
朝日放送グループホールディングス株式会社およびそのグループ会社(コーポレートサイトに記載されているグループ会社をいいます。ただし、持分法適用会社は除きます。)の全役員・従業員は、以下の5つの方針を遵守し、責任あるAIの利活用を推進します。あわせて、技術の発展や社会の変化に迅速に対応すべく、ガバナンスの在り方を柔軟に見直していきます。
1. 人間中心を原則としたイノベーションへの挑戦
私たちは、地域社会と文化の向上に貢献する目的で、人権を尊重しながらAIを利活用します。
AIを人間の能力を拡張し、社会を豊かにするための手段と位置づけ、強力な創造集団として、AI関連技術を用いたこれまでにない新たなコンテンツや心豊かな体験価値、顧客に寄り添うサービスを創出し、社会の発展に寄与し続けます。
2. 知的財産の保護と情報の信頼性の確保
私たちは、AIの利活用において知的財産の保護と情報の信頼性の確保を最優先します。
知的財産の保護
自らが保有する著作物等の知的財産を適切に保護・活用すると同時に、第三者の知的財産権を尊重します。
偽情報・誤情報への対応
AI技術の発展がもたらす偽情報や誤情報、偏向した表現のリスクの排除を図り、そうしたリスクが顕在化した場合、または顕在化するおそれがある場合には、迅速かつ適切に対応します。
3. ガバナンス体制の構築と透明性の確保
私たちは、AIの適正な利活用を推進・担保するため、グループ全体でのガバナンス体制を整備し、責任の所在を明確にするとともに、その過程における透明性を確保し説明責任を果たすよう努めます。
4. 法令・方針等の遵守
私たちは、AIの利活用において、国際的な原則や枠組みを尊重するとともに、国内の法令・関連ガイドライン、さらには朝日放送グループが定める「朝日放送グループコンプライアンス憲章とコンプライアンス行動規範」、「朝日放送グループ人権方針」、「朝日放送グループ個人情報取り扱い基本方針」、「情報セキュリティ基本方針」等を遵守します。
5. 未来に向けた学びと進化
AI技術と社会の関係性は、常に変化し続けます。私たちは、AIを適切に利活用できる能力(AIリテラシー)の向上に継続的に取り組み、社会との対話を通じて常に倫理観を更新します。
2025年12月8日 制定
