第695回番組審議会 6月16日(金)開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、小松 陽一郎 副委員長
北川 チハル 委員、高見 孔二 委員、
橋爪 紳也 委員、原 美和 委員、
星野 美津穂 委員、松山 秀明 委員、
山浦 一人 委員

〔当社側出席者〕
山本 晋也 代表取締役社長、
今村 俊昭 取締役、中村 博信 取締役、
飯田 新 総合編成局長、
吉村 政人 コンプライアンス局長、
辻󠄀 史彦 制作部長、山下 浩司 プロデューサー、
木村 佳麻里 事務局長、石原 康男 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

『朝だ!生です旅サラダ』
<事前視聴 2023年5月20日(土)午前8時~9時30分放送>

委員の主な発言

<番組の評価点>

  • 新しいスタジオセットになって、さらに親しみやすさが増したと感じた。旅だけをテーマに1時間半も生放送するレギュラー番組は本当に貴重だと思う。
  • 旅の映像がとても美しくて心地いい。天気の影響を受けやすくて、ベストなコンディションが望めないときもあるかと思うが、毎回これだけ見ごたえのある映像を届けてくれる旅番組は素晴らしい。
  • テレビの本質は、「家にいながらにして遠くを見る」ということで、その意味でも旅はテレビのキラーコンテンツだと思う。長く続けてこられただけでなく、コロナ禍でもリモートを駆使しながら続けてこられたのは意義深い。
  • 今回のゲスト梶原善さんは、ドラマ以外の番組に出演している印象があまりなく、素顔をうかがえる旅の様子がとても面白かった。ゲストによる生のナレーションも、ミスがあってもライブ感を楽しめる。ゲストの人選は安定した長寿番組の中の冒険ポイントでもあると思う。
  • 出演者がみんな自然体で良い。新しく起用された松下奈緒さんも朝の顔として全く違和感がない。
  • 内容は国内・海外を問わず多岐にわたっていて飽きずに視聴でき、安定した旅番組だという印象を受けた。トルコへ行った水上京香さんのリポートは、リアクションが素直で落ち着いていて、声も聞き取りやすく、とても海外が初めてという感じには見えなかった。
  • ホテルの宿泊代が高過ぎるという意見もあったが、その後に出てきた魚のフライが840円と安かったなど「値段もいろいろあるよ」ということで、私は気にならなかった。テレビってそういうものだと思う。

 

<番組の課題>

  • 今回見た印象だが、情報量が多いと感じた。内容がかなり盛りだくさんで、良い意味でも悪い意味でもテンポが速いと感じた。土曜日の朝なので、もう少しゆったりしてもいいのかなと思った。
  • 異文化理解の点では、海外の旅でリポーターが感じた疑問などを放っておかず、調べてフォローした方が良いと思う。
  • ホテル代が高額なのが気になった。初めての海外旅行でそんなに高い所に泊まる必要があるんだろうか。ただ、こういうラグジュアリー感も旅の要素なので、それならばもう少しホテルの中が見たかったなと思った。
  • 番組全体で見ると何かを食べる場面が多過ぎると感じた。きれいな景色とグルメは旅に付き物だが、食べるだけではなく旅先での体験などもう一つ何かを足すことも必要なのではないか。
  • 旅をするとき参考にできるよう、例えば、旅サラダのウェブサイトで行きたい国をタップすれば、今までに放送した旅のVTRを簡単に見ることができるようなサービスがあると良いと思う。
  • 4月にリニューアルしたということだが、あまり印象が変わった感じがしなかった。
  • スタジオの雰囲気は、まだ緊張感もあるように見えた。
  • 旅のVTR中、画面の隅に小さく映るスタジオの様子だが、出演者たちの会話も聞こえてくるのでリポートが聞きづらいときがある。
  • これからの目標として、地域との密着性を高めていくことも工夫すると番組30年の歴史に新しいものが見えてくるのではないか。

番組制作側から

  • 土曜日の朝にこの番組を見るのが生活のリズムになっている視聴者のことも考えて、徐々にリニューアルしていこうと思っている。伝統を守りながら革新をしていきたい。

以上