第672回番組審議会 3月12日(金)開催
*朝日放送テレビ出席者と各委員をリモート会議システムでつないで開催
〔出席委員〕 |
〔当社側出席者〕 |
審議課題
『あなたの代わりに見てきます!リア突WEST』
<事前視聴 2021年2月20日、3月6日 土曜日深夜0時35分~1時5分放送>
委員の主な発言
<番組の評価点>
- ジャニーズWESTが「体を張ってリアルに突撃取材」というコンセプトが良い。取材して体験するというとてもシンプルな作りだけれども、VTRだけでなく、途中にクイズを挟んでスタジオトークも繰り広げられていて、ジャニーズWESTのそれぞれの個性や良さも全面に出ていた。また、取材対象もよくリサーチされていて、それら頑張っている人や団体を応援する番組にもなっているので、そこも好感を持てた。
- 30分の番組というのもしつこさがなくて良かった。この30分という長さの番組が、もっとゴールデンタイムでも増えていって良いのじゃないかと思う。
- 私はジャニーズWESTとなにわ男子の違いもよくわからないが、この番組が一番良いのは、メンバーが楽しく一生懸命やっているということ。ロケに出る2人には事前に何をするのか言っていないということで、やらされている感がなくて、楽しんで一緒に遊んでいるので、ファンが見ていたら楽しいんだろうなと思う。
- 良い意味で予想を裏切られた。イケメンがゾンビを怖がっている姿に、思わず私でも笑ってしまった。また、お化け屋敷のプロデューサーの「息を吸いながら声を出すと怖い」とか、「手を非対称に挙げると怖い」とかちょっとしたトリビアも入っていて良かった。
- ジャニーズ事務所には、アイドルだけどバラエティもできるグループがいくつもある。なおかつ、ジャニーズWESTは関西出身の人たちなので、間の取り方とか、ボケとかもやっている。アイドルのバラエティと関西のお笑い番組のパターンにうまくはまっている。
- もともとターゲットは若者ということで、高年齢層は対象ではないようだが、「こんなおもしろい番組、何でもっと見やすい時間にやらへんねん」と申し上げておきます。みんな関西出身で、2人集まったら漫才になるという関西人の持っている良さと、アイドル性とをいろいろな形で表している。エンターテインメントの要素がきちんと表れているという点で、新鮮で非常に楽しい番組だった。
- 子どもたちに向けて科学をまじめに教える番組はある。ところが、リケジョの回はグチャグチャにしてしまって、そこから新しい発見があって、子どもたちはたぶん単純に喜ぶし、大人も喜んで、理論的に「ああ、そうやったんやなあ」というのに後で気がつく。そういう意味でSDGsをどこかで表しているような、素晴らしい回ではなかったかなと思う。
- ジャニーズWESTのことは、グループ名しか知らない状態で見たが、どの回もすごく面白かった。2人で突撃していることで、個性の違いが出て魅力になっていると思う。スタジオへの切り替えも自然で、7人の仲の良さが際立っていた。最近、望まれるコンビとかグループの傾向として、仲の良さが挙げられると思うのだが、その点では、仲が良くて楽しんでいる感じが伝わってきて、見ている側も、ホッコリ、ワクワクでき良かった。
- 我が家は、60歳以上の夫婦だが、久し振りに涙を流して二人で大笑いした。彼らの掛け合いとか、ひと言ひと言のツッコミとか、トーク力には感心した。素直に彼らのポテンシャルの高さを認識して、ファンになってしまった。
- 彼らは言語化する力があると思った。例えば東大リケジョの回でも、「実験はおバカと天然にさせちゃだめ」とか、「ドキュメンタリーとバラエティのあいだ」という言葉も使っていた。その切り取り方、言語化が、「オオ!」という風に刺さってきた。
<番組の課題>
- アイドルグループのバラエティ番組をほとんど見たことがなかったので、誰が誰なのかわからず、始まってすぐについていけないという気持ちになった。メンバーが同時に別々のことをしゃべるような、ワチャワチャした感じも見づらかった。ファン以外の視聴者にも親しみやすい工夫があると良いなと感じた。
- 企画書には「ネットにも載っていない新事実を解明する番組です」と書いてあったが、「新事実を解明してたかな」という気がする。毎回1個くらい「へぇ~、そんなのあるんだなあ」と思わせるところを作ってほしいと思う。
番組制作者側から
- ジャニーズWESTの突撃取材では、リアルという部分を大切にしている。また、メンバーの7人は本当に仲が良いので、そこもちゃんと伝わるように考えて番組を制作している。
- 取材対象は、SNSで、「この人、何か面白い投稿してる」とか、変わっているけど何かを極めているとか、ジャニーズWESTがロケに行った時に、「この人のこういうところ、何かすごいなあ」とリスペクトできる部分がある人を意識して探している。
以上