第670回番組審議会 1月15日(金)開催

*朝日放送テレビ出席者と各委員をリモート会議システムでつないで開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、淺井 栄一 副委員長、
岡村 邦則 委員、北川 チハル 委員、
小松 陽一郎 委員、高見 孔二 委員、
橋爪 紳也 委員、原 美和 委員、
星野 美津穂 委員

〔当社側出席者〕
山本 晋也 社長、
清水 厚志 取締役総合編成局長、小倉 一彦 取締役、
乾  正 ワイド制作部長、後藤 安史 プロデューサー、
星 信幸 事務局長、石原 康男 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

『おはよう朝日です』月曜日を事前に視聴
<毎週月曜日~金曜日 午前5時~午前8時放送>

委員の主な発言

<番組の評価点>

  • 『おはようコールABC』が『おはよう朝日です』と合体し、比較的若い世代への訴求を狙っているようには感じている。個人的には、スタジオが新しくなったせいで、番組全体の雰囲気は若々しくなったと思う。
  • 『おは朝』は、わが家の朝の習慣になっていて、いろいろ支度しながらの「ながら見」ではあるが、昨年10月のリニューアルに向けて様々なプロジェクトが進行する過程も楽しませてもらっていた。「おきたらんど」を初めて見た時は、ポップな音楽や愉快なアニメーションで眠気が吹っ飛んだ。親子で朝から盛り上がれると思う。天気予報の洗濯チェックもとても見やすくなって、全体的にパワーアップしていると感じている。
  • 3時間のワイド化に当たって、視聴者参加型のリニューアルをしたのが良かった。これからも視聴者との関係性を作ることはぜひ大事にしてほしい。
  • コメンテーターの山根久美子さんの意見は、反対側からの視点も添えるように気遣っていてとても良い。福本大晴さんは若者らしい視点を持ちながらも「なるほど」というようなコメントもでき、無茶ぶりにも応えている。朝の番組にフィットすると思う。
  • 森井大一医師のコメントがとても良いと思う。わかりやすいし、きっぱり言ってくれて、岩本アナウンサーとの掛け合いもうまくいってる。
  • 女性向け情報サイト『ママリ』と連携した「えがおのたね」は、ヒットだと思う。その後の『羽鳥慎一モーニングショー』も動物の面白い映像から始まることがあり、良い橋渡しになっているのではないか。
  • 『おは朝』は、地域密着という点が最大のメリットで、他局との差別化をしているところ。ここは大事だと思う。例えば12月21日放送だと、投稿写真の活用法として、「鬼ゆず」というのを紹介していたが、ああいうローカルな話題を展開するのが良いと思う。


<番組の課題>

  • 視聴者にニュースが求められる中で強化したということだが、『おはようコール』の時は経済や政治関係のコメントをする方々もいろいろ出演していたのに、今回はあまりいない。全体的に従来よりもあっさりしたなという感じ。また、『おは朝』は関西で唯一地元の放送局がやっているのだから、もっと地元の情報が必要で、そういう意味でも以前よりあっさりしたのではないかと感じた。
  • ニュースの繰り返しが多いことは皆同じ感覚だと思うが、「またか」という感じだ。スタッフの負担が大きいというのはよくわかるが頑張ってほしい。また、コロナ報道は、「元気が出る」、「コロナでも頑張っている」そういうものを短くてもいいから入れていただきたい。
  • 番組の前半と後半とで「おきたらんど」の問題は、変えてもいいのではないか。子どもが見ているとしたら、朝早く起きてそのクイズを見ていて「また同じやん」と残念がると思う。
  • 3時間のワイド化をしたのに、1部と2部でメインの司会者が代わるので、別番組のように感じる。
  • 良い意味でワイワイガヤガヤしているのが『おは朝』だったと思う。コロナ禍において作りにくいのかなとは思うが、「何時にはこのコーナー」というのがあって、画面を見ていなくても「これが始まったらこの時間だ」と時間がわかって、それも『おは朝』の良さだったと思う。今は、ニュースの繰り返しが多く、何時かがわからないなと思った。
  • 関西情報は、もっと流してほしい。どこで何があるとか、こんなイベントを感染予防をして取り組んでいるとか、もっと関西を活性化させて、関西から元気にさせてほしい。
  • 乾アナウンサーの頃から40年この番組を見ている。マイナーチェンジもたくさん見てきたが、今回は違和感がある。若い人にも見てもらいたいと言っても、スマートである必要はないのではないか。地域密着の番組だからこそできる大阪弁でしゃべり、わけのわからんことを言うて騒いでる、大阪の若い人も結構そんなのが好きなのではないかと思う。

番組制作者側から

  • 今回、視聴者の方々がニュースを求めているという気持ちに応えることと、若い人にも楽しんでいただけるようにということをテーマにリニューアルに取り組んだ。子どもも楽しめるように「おきたらんど」というテレビゲーム感覚でクイズに答えられるコーナーも作り好評を得ている。コロナ禍の中でのスタートとなったが、委員の皆さまからいただいた貴重なご意見を持ち帰り、以前からの『おはよう朝日です』の良さも大切にしながら、さらに頑張らなければならないと思う。

以上