第657回番組審議会 7月12日(金)開催
〔出席委員〕 |
〔当社側出席者〕 |
審議課題
『サンデーLIVE!!』
<事前視聴 2019年6月30日(日)午前5時50分~放送分>
委員の主な発言
<番組の評価点>
- 番組冒頭の新聞記事のコーナーは、トランプ大統領の記者会見の様子を入れたり、社会面、芸能関係も増えていたり、全体に楽しい内容になっている。
- この時間帯だから番組を冒頭から終了まで全部見る人は少なく、少しだけ見てどこかへ出かけるような人を意識しているのだろうと思う。最初の新聞記事のコーナーで取り上げたニュースや話題を、手を替え品を替えていろいろな角度から何度もやっているのは番組としてありなのだと思った。
- 「TOKYO応援宣言」でゴルフの勝みなみさんとお母さんの話とか、バスケットボールの「3on3」の話とか、近代五種競技とか、マイナーな競技も取り上げていて面白かった。
- 番組開始当初と比べると東山紀之さんはよくしゃべっている。その他の出演者もそれぞれ専門以外でも積極的にコメントを発信されていて非常に良い雰囲気だと思う。
- 古田敦也さんは、スポーツ以外でもいろいろとコメントが出来て楽しいキャラクター。普通の感じで話すのが見ていて心地良い。
- 小木アナウンサーのキャラクターが立っていて、トークもうまい。古田敦也さんとの会話はとても良い感じだった。
- コメンテーターやゲストが話すときに、経歴のテロップが以前より長めに表示されるようになった。視聴者としては、しゃべっている人がどのような人かよく分かって良かった。
<番組の課題>
- 休日の朝の情報番組で、はじめから終わりまで見続ける視聴者は少ないと思う。そのため、ニュースやスポーツを中心に様々な情報を詰め込み、分刻みで目を引くような画面作りに重きを置いた構成にしているのだろう。ただ、それゆえにとりとめがなく、印象に残るものが少ない。
- 日曜日の朝の特別な感覚という印象はなく、平日の番組と同じようだった。新聞読みから入って話題の映像を集めてきて流すというのは、平日に各局で見ている。ニュースの伝え方に既視感がある。
- せっかくの生放送なので、九州の豪雨情報はもう少し入れたほうが良かったのでは。160分の生放送は、大変だと思うが、もっと機動力を出して当日の構成を変えても良かったと思う。
- G20の話題があったが、ニュースで見たものがほとんどだった。大阪には、いろいろな都道府県の警察車両がたくさん入ってきて大変だった。来年の東京オリンピックにつながるところもあるので、大きなイベントが大都市に及ぼす影響とか検証しても面白かったのではないか。
- 全体的におとなしいトーンなので、もっと「ここを見てよ!」と強く打ち出す見せ方を考えてはどうか。セットでも内容でも他局と違う「オッ!」と思わせる部分が欲しい。
- 日曜日の朝の生放送なので、「明るく元気」とか、「さわやかさ」とか、「優しい」などのイメージを感じさせる番組が良いのではないか。今は、番組の進行がクールで夜の番組みたいな感じがする。
- 東山紀之さんしか持ちえない味を引出し、なぜ起用しているのか、その意味合いを番組に生かしていってほしい。せっかく東山紀之さんを使っているのにもったいない。
- 長時間の番組で、そして日曜日の朝なので「ながら」で見ることになる。その時「これだけは見ておこう」という何か特徴のあるコーナーがあったほうが良いと思う。
番組制作側から
- 放送開始から2年くらいたってきたところ。東山紀之さんは生放送のキャスターは初めてだったが、だいぶ慣れてきていると思う。番組の作りは、日曜日の朝、どういうテイストのものが好まれるかというところで、色々試行錯誤してやっている。週末というか週初めというか、できるだけ新しいものにこだわりつつ、1週間で起こった一番大きなことも逃さないようにしつつ取り組んでいる。
- この日は、大阪でG20サミットがあった直後で、前日のトランプ大統領から金正恩委員長への呼びかけを受けていくつかのコーナーを変更して対応した。
- 東山紀之さんをどう生かすかということは、これからもやっていかなければならないと考えている。積極的にロケに出てもらうことにも取り組んでいるが、まだまだ完成形ではなく、厳しいご意見を本当にありがたく思っています。
以上