第641回番組審議会 1月19日(金)開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、酒井 孝志 副委員長、
道浦 母都子委員、星野 美津穂 委員
橋爪 紳也 委員、淺井 栄一 委員、
高見 孔二 委員、小松 陽一郎 委員、
北川 チハル 委員

〔当社側出席者〕

脇阪 聰史 社長、
緒方 謙 取締役、山田 裕之 取締役、
清水 厚志 総合編成局長、
株柳 真司 コンプライアンス局長、
吉川 知仁 東京支社制作部長、
井口 毅 チーフプロデューサー
田中 和也 プロデューサー、
矢島 大介 事務局長、西澤 萠黄 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

芸能人格付けチェック!これぞ真の一流品だ!2018年お正月スペシャル
<事前視聴 2018年1月1日(月・祝)午後6時~9時放送>

 

委員の主な発言

<番組の評価点

  • 若者から年配者まで家族が見る正月の定番番組になっている。「こっちと違うか」「また間違ったじゃないか」など、見る方も参加できて、家族自体が「平和だなぁ」と思える、正月には最適の企画だと思う。
  • 正解が分かった上で不正解者のコメントを聞くという、ちょっと意地悪をしているようなところに快感を覚える人間の心理をうまくついていて、さらに誰も傷つかないという企画の勝利を感じる番組だった。
  • 普段は高嶺の花の俳優、タレントたちの素顔や裏側を眺めて、知らず知らずのうちに視聴者に優越感を抱かせる構成はある意味「お年玉」のような存在かもしれない。
  • YOSHIKIさんが控室で食べるお菓子の数を数える「お菓子カウンター」が面白かったし、YOSHIKIさんにとても好感が持てた。他の出演者も人柄や性格の良さがにじみ出ていて良かった。プライベートを見せないようなタレントさんをもっと見てみたいと思う。
  • 出演している芸能人が日頃見せない喜怒哀楽を見せるのが面白い。失敗するのでみんな良い人に見えて、番組全体が「良いなあ」と思える。
  • 出演者が何を食べていたのかとか、コメントがよかったとか、放送後にネットでもいろいろ話題になっている。その連続性で次につなげて行けば、色々面白い企画が出てくるのではと、来年も楽しみにしている。
  • 元は別番組の1コーナーだったものが大きくなった番組。やんちゃな企画にチャレンジするバラエティ番組があればこそ、こういう名物番組が生まれる。

 

<番組の課題

  • GACKTさんの連勝記録がいつ途切れるかという関心を誘うだけでなく、彼の自信満々のコメントも魅力となっている。ただ相当部分をGACKTさんに頼っているので、彼が出演できなくなったら番組は成立しなくなるかもしれない。
  • うがった見方だが、GACKTさんの55連勝は本当なのかと思ってしまう。
  • GACKTさんがなぜあれだけ正解するのか、つまり一流とは何かを突き詰めたときに、一流というのはボーっとしていてなれるものではなく、日々研さんを積んでいるからなのだということを番組で検証してほしい。
  • 自分たちが日常飲むワインは1500円前後なので、比べる対象が100万円のワインとはいえ、5000円のワインはかなり高級なものだと感じる。
  • 夕方の予選はあまりにも下品。審美眼を競う番組の予選なのに、身体を張って頑張っているだけでは済まない何かがある気がして、非常に違和感があった。
  • 長年見ているので、「今年は違う問題」があると、新たな目で見ようと思う。その年に会った新しいテーマが加わると、さらに良くなったのではないか。
  • 「一流」と銘打っているのに、若くてキャリアも少ないタレントでは無理があったのではないか。でも若い視聴者を引き付けるのに必要だったとは思うが。
  • 毎年見る人はいいが、初めて見る人が置き去りにされる危険性はないか。若い人がだんだん離れていって、いつのまにか年配の人ばかりが楽しんでいる番組にならないようにする必要があるのではないか。

番組制作側から

  • GACKTさんの連勝は、自分たちも何故こんなに正解されるのか検証したいくらい。でも以前この番組のプレッシャーで円形脱毛症になったとおっしゃっていたくらい、緊張しながら解答されているようだ。しかも見えないところで、いろんなジャンルの勉強をされている。
  • 正解する、と期待させてくれる人でないと、失敗した時に面白くない。とはいえ、若い人たちにも見てもらえるように、若手タレントのキャスティングも工夫している。
  • 「芸人枠」は、一流の方の中に若手の芸人さんを入れるもので、そこに入るには予選を身体を張って勝ち抜かないといけない。つまり若手芸人さんでも「自分たちができることを最大限頑張ったらこの枠に入れる」というのがあの予選会の意味づけ。
  • 連続性と初めてみる方に分かりやすくというところは、うまくかけ合わせられればと思う。
  • ワインなどのように「偉大なるマンネリ」があり、視聴者の方も参加しやすい次の「偉大なるマンネリ」を作るために、新しいものにトライして行こうと思う。


以上