第578回番組審議会は9月9日(金)に開かれました。出席委員と当社出席者は以下の方々でした。
〔委員〕
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〔当社側〕 脇阪 聰史 社長、和田 省一 専務取締役、 田仲 拓二 常務取締役、大塚 義文 取締役、 松田 安啓 編成局長、山本 泰弘 広報局長、 山田 裕之 スポーツ局長、 川端 良和 プロデューサー、 川崎 宏 ラジオ局長、野条 清 事務局長、 北本 恭代 事務局員 |
審議番組を中心に今夏の高校野球放送全般について
- 「今大会は好試合が多かったのでコンテンツ、素材がすばらしく、無理に編集せずに淡々と大事な場面をまとめた」という企画意図がよく伝わってきた良い番組であった。
- 取りあげ方が難しい敗戦に繋がったエラーを、あえて栗山英樹さんの視点を使ってとりあげた。非常にチャレンジングだなと思った。
- 今年は、ナレーションでやたら感動させようとするところが無くて、監督の語りとか栗山英樹さんの語りに託す方法は非常に良かったと思う。総集編の作り方としては、良い事例を見せていただいた。
- 監督の言葉がどれも印象的で、如水館の迫田監督が広島弁で「泣くな泣くな、わしまで泣かにゃいけんようになるけえのう」といっていたのが印象的だった。すばらしい大会をまとめるのに相応しい特番だった。
- 伝統芸能化した夏の高校野球番組。伝統になればなるほど、新しい風を入れないと生きられない。伝統と革新は決して対立する概念ではなく、新しいものを入れながら伝統であり続けるわけだから、それがいったい何なのか。スペシャル番組の味を出すためのこれからの課題だと思う。
- 実況中継から始まって「熱闘甲子園」、最後にスペシャルがあり、その中で最後に監督の贈る言葉で終わる。いつの間にか、自分の子供よりさらに若い人たちの素材を見ているつもりが、最後は自分の「また明日からがんばろう」につながっていくような、全体の構成がすばらしかった。
- 選手を紹介するテロップの内容が多く、スーパーしている時間が短かったので、結局何も入ってこなかった。選手に関するいろんな情報がはいっていたのでもったいない気がした。2回に分けるとか、スーパーする時間を長くするとか、すこし工夫をした方がいいと思う。
- それぞれの学校には地方大会から甲子園へのドラマがある。負けた方のチームには、どうしても目がいくのだけど、頂点を目指す学校にも何らかのドラマがあるので、少し取りあげてもいいのではないかと思う。
以上