第577回番組審議会は7月8日(金)に開かれました。出席委員と当社出席者は以下の方々でした。

〔委員〕
豊蔵 亮 委員長、井野瀬 久美惠 副委員長、
道浦 母都子 委員、星野 美津穂 委員、
奥村 信幸 委員、酒井 孝志 委員、
井手 雅春 委員

 

 

 

〔当社側〕
渡辺 克信 会長、
脇阪 聰史 社長、和田 省一 専務取締役、
田仲 拓二 常務取締役、大塚 義文 取締役、
松田 安啓 編成局長、山本 泰弘 広報局長、
田中 俊行 制作局長、藤田 和弥 支社制作部長、
井口 毅 プロデューサー、
野条 清 事務局長、北本 恭代 事務局員

■ 審議課題

「Oh!どや顔サミット」事前視聴  放送日 2011年7月1日(金)SP版 20:00~21:48

  • 肩のこらない軽いノリで、気軽に楽しめるバラエティ番組だと思う。「どや顔」になっていない「どや顔」が色々出てくるので楽しく見られた。
  • 出演者が多いので、しゃべっている人とそうでない人の差が大きくて、若手芸人もたくさん起用されていたのに、コメントがあまり出てこなく、もったいない気がした。
  • お金で買えないようなお宝や意外な面を見せてもらったときは、本当に心のお宝を見せてもらったような気がして、なかなかおもしろい企画だと思う。「なんでも鑑定団」のイメージに繋がってしまって損をした感がある。
  • 隠れた特技や玄人並みの職人技を持った方がいて、結構ネタの宝庫だと思うので、息の長い番組になる可能性があると思った。それと個々のコーナーの企画がマイクロコンテンツとして使えるんじゃないか。一つ一つをウェブにのせる、ユーチューブにのせることでマルチメディア展開の可能性が考えられるので、そういう意味で非常に興味深く見た。
  • ふつうの1時間バージョンでは特にそうだが、テンポが早すぎて「へぇ~それで」と思ったとたん次の話になっているので、もう少し「なるほど」まで続く部分があればいいなと思った。軽妙なテンポとは両立しにくいと思うが。
  • 「どや顔」という言葉は、もう若者が使わなくなっている。流行語なので、番組のサイクルをどれくらいで考えているのか。長く使いたいのであれば、もう少し普遍的なタイトルを考えないと視聴者を排除してしまうような事が起こるのではないかという危惧がある。
  • ゲスト同士の掛け合いが少なくて、ツッコミを千原兄弟に頼っていた部分が多かった。ゲスト全体をうまく使うようなことを今後考えていった方がいいと思う。新しいブランディングという意味では、もう少し練っていくと何か出る可能性を感じるが、特に今回は「なんでも鑑定団」と重り、どこで差別化しおもしろいことを見せようとしていたのかが、はっきりしていなかった。
  • 「どや顔」にもバリエーションがある。自慢顔ばかり見せるのではなく、自慢にも恥ずかしい自慢があるので、本人の心情と表情とが、どういうふうに繋がってくるかというのを見せる「どや顔」でいいんじゃないか。「どや顔」を定義づけしないで少しずつ広げて、「うちの番組ではこんなどや顔を狙っているんですよ」という「どや顔」を開発すればいい。それがひねりに繋がる。これはひとえに制作者側の腕にかかっている。

■「放送番組の種別の公表制度」について

<朝日放送の「放送番組の種別の基準」に関する諮問・答申>

  •  「教育番組」と「教養番組」の違いは、学校教育または社会教育に資するということだが、社会教育という範疇がはっきりしない。学校教育は分かりやすいが、生涯教育などを含めると、教養番組に入ってくる要素もあると思うので区別がしにくいように思われる。
  • 「報道番組」の基準に「時事的な出来事や動きを報じる番組」とあるが、報じることだけが使命のように取られるので、「論じる」とか「解説する」という言葉を入れたらどうかと思う。
  • 教育・教養・娯楽の番組種別では、種別の基準の所に「・・・を意図した番組」とあり通信販売では「・・・を目的とした番組」という形で定義されている点が印象に残る。「番組種別」とは原則として、放送された番組内容によって「結果」として定まるものではなく、企画、制作段階における放送局の「意図」や「目的」によって定まるものであることを確認したい。

 

※ 朝日放送から諮問された「番組種別の基準」は、原案通りで適切であるという答申を受けました。

 

>> 放送番組の種別の基準