第651回番組審議会 1月18日(金)開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、酒井  孝志 副委員長、
淺井 栄一 委員、北川 チハル 委員、
小松 陽一郎 委員、高見 孔二 委員、
橋爪 紳也 委員、星野 美津穂 委員、
道浦 母都子 委員

〔当社側出席者〕
山本 晋也 社長、
緒方 謙 常務取締役、山田 裕之 取締役、
清水 厚志 総合編成局長、
株柳 真司 コンプライアンス局長、
大島 尚 制作局長、
辻 史彦 チーフプロデューサー、
矢島 大介 事務局長、石原 康男 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

M-1グランプリ2018』  
<事前視聴 2018年12月2日(日)
14:30~16:25『敗者復活戦』と18:34~22:00『決勝』>

委員の主な発言

<番組の評価点

  • 若手漫才師たちの登竜門として確固たる地位を築いたことを、改めて感じることができた。漫才師たちの大きな目標となり、その発掘や育成につながる意義は大きい。
  • 勝敗を決めるのは「面白い」という一点のみ。その頂点を目指して4,640組が出場する。まさにジャパニーズ・ドリーム。
  • 優勝後の「霜降り明星」を見ているとM-1という番組の影響力の大きさを感じる。
  • 昔漫才ブームがあったが、今の若い芸人がこれほど一生懸命、自分の芸を磨いてこんなに熱気を膨らませてやっていることに感激した。
  • 優勝すれば一夜にして生活が変わる。それを夢見て何千という若者が一生懸命になっている。日本の若者にエネルギーがないといわれるが、「ここにある!」と思い、とてもうれしく拝見した。
  • 当日は、家族でテレビの前に集まり順位予想をして盛り上がった。生放送で見ている者も参加してしまう非常に良いコンテンツ。
  • 敗者復活戦から決勝までよくできている。特に「芸人さんの真剣度」が凄く、その真剣にやっていることが「人を笑わせること」なのでこの非常にアンバランスなところが面白い。
  • M-1は、今年新たな段階に入ったのではないかと思う。この何回かは、漫才がうまい若手が評価されていたが、今回は違う才能が開いた瞬間だったと思う。
  • 審査員については重責を負う大変な役だと思うが、いろいろな見方をする人がいて良いのではないか。出場者に対して愛と誠意を持って向き合っていると感じている。
  • 結局、漫才はそれぞれが好き嫌いで見ているので審査基準を作って厳格にやれば、この番組は面白くなくなると思う。
  • 敗者復活戦は、スマホで自分も投票できて参加できるのが良い。操作も簡単で楽しめた。
  • 敗者復活戦でヒロドアナウンサーが伝える「国民投票」の途中経過が、臨場感があって良かった。盛り上がりぶりがデータで示されたのも視聴者にとって親切だった。
  • 敗者復活戦のホラン千秋さんの司会が光っていた。初めてだと言っていたがそのように思えないぐらいとてもカッコ良かった。


<番組の課題

  • M-1というのは、芸人から考えると、これは目指すべき頂点であって、しかもわかりやすい目標。それを考えると審査の透明性を高めなければいけないのでは。
  • 毎回、決勝が始まるまでが長いと思う。待ちきれずに「前置きが長い、はよ始まれ」と家族でワイワイ言いながら見ていた。
  • 番組最初の説明的な部分が長すぎて、会場を緊張させてしまったのではないかと思う。
  • 会場が東京なのは残念。M-1は朝日放送テレビの番組なので大阪でやって欲しかった。
  • 大阪を『聖地』にしても良いような風が吹いているのではないかとも思う。

番組制作側から

  • お茶の間で色々議論したり、翌日の職場や学校で「あれ、どうやった?」など話題になることはテレビの強みであり可能性だと思う。
  • 審査員を選ぶのは非常に難しく、色々苦労し悩み考えている。これからも「この人に審査されたら満足だ」という審査員を選び、より日本中が熱狂できるコンテンツにしたいと思っている。
  • 将来的には視聴率50%を取るというのを合言葉に頑張っているので、まだまだ道半ば。国民的行事になるよう頑張っていきたい。

以上