第647回番組審議会 7月13日(金)開催
〔出席委員〕 井野瀬 久美惠 委員長、酒井 孝志 副委員長、 |
〔当社側出席者〕 |
審議課題
『サンデーLIVE!!』
<事前視聴 2018年7月8日(日)午前5時50分~8時30分放送>
委員の主な発言
<番組の評価点>
- この日は、いつもの「サンデーLIVE!!」と比べて西日本豪雨が進行中だったので現場からの中継をふんだんに入れていたと思う。
- 他局は豪雨のニュースを繰り返していて少し食傷気味な部分があったが、「サンデーLIVE!!」を見て、むしろバランス的には程良いという印象を持った。
- 岐阜県の関市からの豪雨中継。20分くらいで水が引いていったのがわかった。ライブ、現場からの中継はすごい。値打ちのあるものだと思った。
- 気象予報士を効果的に使っていた。去年の九州北部豪雨と比較してメカニズムの違い、太平洋高気圧の位置や模型を使った深層崩壊の説明は短時間でよく準備したという印象。
- 被害の大きかった各地の中継を入れたり、現状を伝えたり、スタジオから深層崩壊とか警戒の有意義な情報を視聴者に提供しようという姿勢には安心感を抱くことができた。
- 他の番組にはない雰囲気が出ているし、硬いという意見もあったが、お笑いタレントが並んでいる軟らかい番組から硬い番組まである中で、真ん中辺り。2時間半あって日曜の朝に色々な人が起きてきて見るのにぴったりの番組。
<番組の課題>
- この番組のポイントはライブだと思う。中継を出しているのであればそれで突っ走ってもいいのでは。新聞の一面の紹介をしているが事態は動いている。この日の朝刊の災害情報は放送の頃には古くなっているのでライブで伝えればと思った。
- ライブ感を出すのであれば普段スタジオにいる出演者が現地に行くべき。ヒロドアナウンサーが現地に赴いて中継すればよかった。
- 西日本豪雨については東京と大阪で温度差があるように感じた。思っていたよりあっさりしていた。
- 被災地の人が見ているという意識がたりないのではないか。例えば、東京からの全国ネットではなく大阪が中心となって西日本ネットの別番組を作ることも考えないといけないのではないか。
- この日の東山さんは、キャスターとしての個性を感じない。最初の導入だけでその後の会話が出てこない。
- 東山さんには「必殺仕事人」のイメージがある。まだこの番組のキャスターのイメージにはなっていない。このような番組はキャスターが全てなので、東山さんにしかできないコーナーを作り、個性が生きるような形にして欲しい。
- タイの洞窟のニュースで外国人のインタビューを吹き替えにするのは何故か。吹き替えにすると大げさな演出を感じてしまう。もうちょっとニュートラルな感じにすれば良いのでは。
- アナウンサーが多すぎて、役割がそれぞれ中途半端に感じた。
- 新聞のコーナーは1週間のおさらいをしているという感想。番組独自の取材がないから新聞のトピックスを紹介しているように思った。
- 今回、「災害ばかりをやったらどうか」という意見と、「色々なコーナーがあって良い」という意見と、賛否両論あると思う。どう対応していくのかというのは、今回を教訓に色々また練っていけば良いのではと思った。
- 「サンデーLIVE!!」というタイトル、この看板そのものが今いろいろなレベルで問われているのでは。
番組制作側から
- 現場からの中継など生の情報にこだわりは持っている。
- 全てのコーナーを飛ばして豪雨に差し替える判断が遅かった。
- 当初から「東山勉強会」というコーナーはあるが、東山さんが現地に赴くとか取材してというのはあまりできていない。東山さんが気になる問題と通常のニュースの違いをスタッフがもっと差別化を図り、突き詰めて行かなければならないと思っている。
- 一般視聴者の撮影した動画をどう集めて出していくかというところでいうと、大阪北部地震や今回の西日本豪雨、竜巻と実に有効だった。これらの素材をうまく使える仕掛けを充実させて、視聴者とつながる、キャッチボールができる有効なツールにしていかなければならないと思っている。
以上