第706回番組審議会 7月12日(金)開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、小松 陽一郎 副委員長、
北川 チハル 委員、高見 孔二 委員、
龍沢 正之 委員、中西 悠子 委員、
原 美和 委員、松山 秀明 委員

〔当社側出席者〕
今村 俊昭 代表取締役社長
中村 博信 取締役、岩田 潤 取締役、
飯田 新  総合編成局長、
吉村 政人 コンプライアンス局長、
田村 雄一 ワイド制作部長、
松本 めぐみ プロデューサー、
木村 佳麻里 事務局長、米澤 公章 事務局員、
石原 康男 事務局員、北本 恭代 事務局員

審議課題

『おはよう朝日 土曜日です』
<事前視聴 2024年6月29日(土)午前6時30分~8時放送>

委員の主な発言

<番組の評価点>

  • 関西らしさがすごく出ていて安心感のある番組で、良い意味で淡々とずっと見ていられる。安心して見られる癒しの番組だと思う。
  • 『おはよう朝日です』の土曜日版として平日よりも余裕を持った時間の使い方になっていて、内容も週末らしい楽しいものが多いと思う。司会の北村アナウンサーや斎藤アナウンサーは落ち着いた感じで進行してくれるので見やすさがあっていいと思う。
  • 出演者のファミリー感が、「家族みんなで楽しめる番組」という雰囲気につながり、温かさを感じる。関西以外の地で生まれ育った者には、『おはよう朝日 土曜日です』も『おはよう朝日です』もコテコテの関西らしさ全開という印象。良い意味で癖のある長寿番組であってほしい。
  • 関西らしい新しい店やスポットの話題、季節に応じたグッズ紹介など、地域に密着した生活情報番組として、週末の放送にふさわしい内容となるよう工夫されていると思う。
  • 長寿番組の良い意味でのマンネリがある。CM前のエレクトーンの演奏や昭和レトロな雰囲気のウサギのキャラクターなど、子どもの頃からの習慣もあって、安心感をもって見ることができる。
  • 番組のテンポは意外に速いが、悠々とした感じを大事にしていて、それが和みや優しさにつながっていると思った。出演者のトークやセットの雰囲気、エレクトーンや各地のお天気カメラの映像など番組の世界観がしっかりと作り出されているのがすごい。
  • 番組が醸し出す優しさのようなものを感じる。特に奇をてらったことをせずに全体的にアットホームな感じというのは、番組が歴史を持っているからこそ生まれるものなのだろうと思う。
  • 情報が氾濫する時代に、40年以上も変わらず同じ時間帯に放送されているということはとても大事で、このように長く続く歴史というものは、ネットにはないテレビの圧倒的な強みだと思う。

 

<番組の課題>

  • 視聴者と番組との双方向の仕組みが何かあるといいと思う。固定ファンも多いので、コミュニケーションを取れることに喜びを感じてくれるのではないかと思う。
  • 全体的に一次情報が少ないという印象を持った。何か新しい情報を得たい視聴者も多いと思うので、もっと番組側が取材をして新しい情報を伝えるとさらに楽しめると思う。
  • 食と動物の情報が多いが、もう少し情報に多様性があってもいいと思う。また、『おは朝』、『おは土』に限ったことではないが、テレビでは大谷翔平選手の情報がとても多い。番組は歴史もあるのでそこまで大谷選手にこだわらなくても十分成り立つと思う。
  • 平日の『おはよう朝日です』に比べて少し関西色が薄まる感じがする。土曜日ももっと関西色を出したほうがいいと思う。
  • もう少し個性的であってもいいのではないか。例えば、かわいい動物の映像のように他番組でもよく見る映像を扱う時は、独自の切り方やひねり方を考えて、ほかとの違いを見せたほうがいいと思う。
  • 土曜日、日曜日は学校が休みの子どもたちも多いので、子ども心をギュッとつかむような土曜日特別版のレギュラーコーナーがあると、さらに長寿番組につながっていくと思う。
  • 全般的に少し軽い内容なので、生活情報とか消費情報とかだけではなく、もう少し自分をアップデートできるような内容も見たい。
  • 他の朝の休日情報番組と区別する意味でも、もっと特色を出す試みをしてもいいと思う。生放送らしさとかライブ感といったものがあってもいいのではないか。

番組制作側から

  • 1982年にスタートして、40年以上にわたり土曜日の朝に、ニュースやスポーツ、芸能、最新のトレンドなど楽しく役に立つ情報をお届けしてきた。
  • 全国的なニュースはどうしても二次情報になってしまうが、「なないろリサーチ それどーなん!?」や「土日どーする?」など番組独自の取材は、関西の話題を取り上げるようにしている。これからも関西らしい独自の視点をうまく出していきたい。

以上