第705回番組審議会 6月21日(金)開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、小松 陽一郎 副委員長、
北川 チハル 委員、高見 孔二 委員、
龍沢 正之 委員、中西 悠子 委員、
橋爪 紳也 委員、原 美和 委員、
松山 秀明 委員

〔当社側出席者〕
今村 俊昭 代表取締役社長、
中村 博信 取締役、岩田 潤 取締役、
飯田 新 総合編成局長、
吉村 政人 コンプライアンス局長、
田村 雄一 ワイド制作部長、岡﨑 邦雄 リーダー、
中安 啓彰 チーフプロデューサー、
木村 佳麻里 事務局長、米澤 公章 事務局員、
石原 康男 事務局員、北本 恭代 事務局員

審議課題

『おは朝45周年スペシャル~関西全力応援 あなたの夢、叶えます~』
<事前視聴 2024年6月1日(土)午後3時~4時放送>

委員の主な発言

<番組の評価点>

  • ただ夢をかなえるお膳立てをするだけでなく、依頼した子どもたちの挑戦のプロセスもあり、とても良い内容だった。祖父のために、抵抗感のあった魚のさばきを一人でやり切った少女や、大きな声を出すのが苦手なのに感謝の気持ちを泣きながら叫んで伝えた少女の姿に、本当に感動した。本人のがんばりで夢がかなう姿がしっかりと伝えられていた。
  • 依頼をした2人の少女の真摯な思いがよく伝わってきた。最初の少女は、魚を釣って自分でさばいてお寿司を振る舞うというのでハードルが上がり、見応えがあった。岩本アナウンサーもサポート役として、無理をさせないようにフォローしていて好感が持てた。小学生マーチングバンドの少女も、先生方への感謝の気持ちを伝えるサプライズのスピーチということで、素直な気持ちがたくさん詰まっていてとても良かった。
  • テレビにしかできない良いものを見せてもらったなと感じた。マーチングバンドの少女の話では、良い指導者に巡り合えたことや絆の深さなどがよく伝わってきた。今回のサプライズは、先生方にとっても指導者冥利に尽きることだろう。最後に澤田アナウンサーが少女にエールを送る姿には、私も涙してしまった。
  • 「テレビが介在して現実を変えていく」という役割を果たしている企画だ。多くの応募があり、45年続く『おはよう朝日です』の信頼性や力を感じた。依頼した視聴者を支える2人のアナウンサーからは、依頼者と同じ目線に立って考えている優しさが伝わりすばらしかった。
  • アナウンサーの涙など、テレビ自身も弱さを見せながら伝えているところが、『おはよう朝日です』にしかできないことで非常に良かったと思う。
  • 「全力応援」と言って盛り上げていくスタイルがとても関西らしく、『おはよう朝日です』のスタッフらしい「爽やかなおせっかい」を心地よく表した番組だと思った。
  • ギスギスした情報も多い中で、この企画は「愛」や「優しさ」がメインになっていた。朝の番組には大切なことだと思う。
  • 朝の放送では、ながら見をしている方も多いと思う。各回の放送分をまとめた特別番組は、初見の方はもちろん、これまで見ていた方にとっても新鮮で親切だと思った。

 

<番組の課題>

  • 「夢をかなえます」という番組は他にも多い。「関西全力応援」というタイトルなので、『おはよう朝日です』らしさを大切にし、関西にもっとこだわってもよいと思う。
  • 「関西全力応援」というが、今回は関西の要素をあまり感じなかった。まだ続く企画なので、もっと関西とリンクした夢や話題も探してほしいと思った。
  • 番組制作側が、視聴者を感動させようと意識し過ぎていないだろうか。『おはよう朝日です』は、朝の早い時間の情報番組なので、楽しく様々な生活情報を伝えるという基本は大切なのではないかと思う。
  • 今回の主役は子どもたちなので、夢をかなえる側のアナウンサーは、あまり感情を前面に出し過ぎない方が良かったのではないかと感じた。
  • 作り手が、夢を依頼した子どもを少し振り回し過ぎているように感じるところがあり気になった。
  • 今回、2人とも女の子だったのは気になった。老齢の方の夢も深みがあってよいのではないかと思う。

番組制作側から

  • 番組が45周年を迎え、視聴者への感謝の思いを込めて「夢をかなえる」企画を始めた。この企画はまだ続くので、いただいた貴重なご意見を生かし、『おはよう朝日です』らしさをスタッフと共有しながら取り組んでいきたい。

以上