第685回番組審議会 6月17日(金)開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、淺井 栄一 副委員長、
北川 チハル 委員、小松 陽一郎 委員、
杉林 浩典 委員、高見 孔二 委員、
橋爪 紳也 委員、原 美和 委員、
星野 美津穂 委員

〔当社側出席者〕
山本 晋也 代表取締役社長、
小倉 一彦 常務取締役、今村 俊昭 取締役、
幾野 美穂 総合編成局長、
西澤 萠黄 コンプライアンス局長、
辻󠄀 史彦 制作部長、矢野 政臣 プロデューサー、
木村 佳麻里 事務局長、石原 康男 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

『DAIGOも台所 ~きょうの献立 何にする?~』
<事前視聴2022年5月25日(水)~27日(金)午後1時30分~1時45分放送>

委員の主な発言

<番組の評価点>

  • 最初に見た時は、DAIGOさんが卵を割ったり、ネギを切ったりに時間を取っていて、超初心者向けで驚いたが、彼の人柄の良さがあふれていて、今は本当にDAIGOさんにはまっている。今さら聞けない基本とか、切り方であったり、薬味の使い方であったり、普通の料理番組とは違うところを狙っていて良いと思う。
  • ほんわかしていて、超初心者向けの雰囲気が良い。ドライカレーを作る回で先生が、ハムをこうやって1センチ角に切りますと説明し、最後まで1センチ角に切る。玉ねぎも1センチ角に切る。その後、ちゃんと香りを引き出すための大事なポイントも紹介してあり、番組としてはきれいにまとまっている。
  • DAIGOさんを見ていると親近感があり、私のような料理経験のない男性でもできるような気がしてきて、「こんがりチキンマヨソース」を作ってみた。DAIGOさんのように目分量で作ったが、電子レンジとオーブントースターで簡単に、短時間においしくできるというのは大発見だった。
  • 企画が秀逸。DAIGOさんが、慣れない手つきで料理をやってみせる時のうれしそうな感じなどに癒しの要素がある。DAIGOさんの素直で真面目な性格もあると思うが、先生方のやさしく見守る感じもその良さを引き出していると思う。料理番組なのにほっこりとしつつ、その中に微笑ましい要素もある。
  • DAIGOさんが包丁に不慣れだが、SNSを見ても好意的なコメントがたくさんある。そういう意味では新鮮さがある。先生方とのやり取りもまだ慣れていないようだが、続けるうちに自然体になると思う。
  • 毎日3品のうち放送では1品しか出なくて、残りの2品は情報サイトのOnnela(オンネラ)で見せている。ここが、非常によくできていて情報量が多い。このようにリアルタイムでネットとテレビがうまくリンクしている試みは評価できる。
  • 金曜日担当の山本ゆりさんは、働きながら家庭で料理をしている多くの女性の味方のようでもあり、マイペースのDAIGOさんを見守る母親的な存在でもあり、親しみやすかった。また、「チューブから2センチくらいでいい」とか簡単な作り方を説明していたが、このような情報がすごく助かる。


<番組の課題>

  • 料理好きの方とかベテラン主婦からすると、ちょっと物足りないところはあると思う。メインの料理を決めることよりも副菜を考えることが難しいので、あと何品か副菜の紹介があってもよいと思う。
  • DAIGOさんが料理をするときの笑顔が良かった。この良さを引き出すには、もっと料理を作らせてあげてもいいと思う。テレビの料理番組には、MCの個性があふれる会話と時々クスリとさせる笑いが求められていると思う。インターネットに料理動画はたくさんあって、わざわざテレビで料理番組を見るのは、バラエティ的なところがあるから。そういう意味ではもっとDAIGOさんをイジってほしいという気がした。
  • 計量が面倒だから、料理番組はあまり見ていなかった。正確な情報は必要だとは思うが、初心者とか、時短を好む方のためにも、よりシンプルな計量の工夫があると良い。
  • 冒頭で紹介される視聴者の声は、応募先が明記されていなかったようなので気になった。私もリクエストしたいと思ったのでわかりやすくしてほしい。

番組制作側から

  • 毎日の献立を何にするかという悩みを解決するというのが番組のコンセプト。タイトルは、料理初心者で働く男性のDAIGOさんも台所に立つという、寄り添う気持ちを表した。
  • 働いている方は、放送時間に見られないことが多い。インターネットやSNS、まだ出ていないが書籍化など、好きなタイミングで番組情報を見られるよう広げていこうと考えている。
  • 番組冒頭のコメントは、公式ツイッターで集まった悩みをもとにしている。今後は、ほかでもいろいろな声を拾えたらと思っている。

以上