第678回番組審議会 10月15日(金)開催

*朝日放送テレビ出席者と各委員をリモート会議システムでつないで開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、淺井 栄一 副委員長、
北川 チハル 委員、小松 陽一郎 委員、
杉林 浩典 委員、高見 孔二 委員、
橋爪 紳也 委員、原 美和 委員、
星野 美津穂 委員

〔当社側出席者〕
山本 晋也 社長、
小倉 一彦 取締役、今村 俊昭 取締役、
幾野 美穂 総合編成局長、
西澤 萠黄 コンプライアンス局長、
植田 貴之 東京制作部長、白石 和也 プロデューサー
星 信幸 事務局長、石原 康男 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

あなたはどっち? 陰さま陽さまキャラ図鑑
<事前視聴 2021年9月15日(水)午後7時~7時54分放送>

委員の主な発言

<番組の評価点>

  • 「お互いをリスペクトし合う共感トークバラエティ」というコンセプトや、お互いを理解しようというスタンスはとても良いと思うし、エピソードの選び方とか聞かせるテクニックを持った出演者のトークはさすがだなと思った。アンミカさんの「誕生日は生命の祝福」という言葉をはじめ、それぞれの出演者から名言が飛び出していたと思う。
  • トークは、それぞれ面白くて、特に陰さまたちが、周囲に配慮しながらいろいろ物事を考えて生活していることが伝わったし、いくつかのエピソードは「あるある」と思うこともあった。後半に、陰さま側のかまいたち山内健司さんが大好きな猫といる瞬間の至福の表情とか、インパルス板倉俊之さんの一人で楽しむハイエース絶景の旅とかが紹介され、私もどちらかというと陰さま側なので、陰さまが認められてうれしくなった。陰さまには、自分たちの行動とか性格をもっと肯定的に捉えて発言してもらっても良いと思う。
  • それぞれの鉄板トークが面白かった。それ以外にも、エルフ荒川さんが蛙亭イワクラさんのことを素直に大好きだと言ってるVTRを見てイワクラさんが照れて素が出ているところだったり、陣内智則さんがフワちゃんとアンミカさんに付いていけずに、「実は陰さまと違うの?」と思えるような部分が出ているところだったりが、人間らしくて良いなと思った。
  • 陰さま陽さまどちらにも共感しつつお互いのキャラを認め合うというコンセプトは良いと思う。陽さまキャラクターとしては、アンミカさんとフワちゃんは最強。自分は、陽さまだと思っていたが、陰さま的なところもあるなあなどと思いながら見ていた。新しい芸人たちも巻き込んでもっと面白くなっていけると感じた。


<番組の課題>

  • エピソードはなかなか面白いし、番組として成立していると思うが、あまり新鮮味がないという気がする。陰さまと陽さまの定義がもっとはっきりしていれば違ったかもしれない。
  • 新しいバラエティ番組を模索しているのなら、安定したタレントではなくもっと若手の芸人をたくさん使って、いろいろ冒険してみても良かったのではないか。
  • 人は、ある時は陽であったりあるときは陰であったり、いろいろと変わる。そこを分けるというのが今一つすっきりこなかった。出てきた話題にももう少しメリハリがあると良かったと思う。
  • 人間を陰さまと陽さまに分けるというのはちょっと抵抗感があり、この多様性を言われる時代に見合ったものなのか疑問を持って見た。陰と陽のキャラクターカテゴライズは、いじめにもつながるセンシティブな面もあるのではないか。
  • 全体的に、いろいろ配慮はされていると思ったが、やはり「陰さまでいるのはつらいですよ。陽さまになったほうが良いですよ」的なメッセージが、どうしても視聴者に伝わってしまう。
  • 人のキャラクターを簡単に分けて、それに対してタレントが画面の中で語っているが、番組制作サイドは、「番組を見ている人がどう感じているのか」ということへの意識がもっと必要だと思う。
  • タレントの顔に感情を表したスタンプを乗せる演出は、かえって見づらかったし、キャラクターを売りにしているタレントの表情も隠してしまう。

番組制作側から

  • 制作意図としては、陰さまと陽さまが「お互いをリスペクトし合う共感トークバラエティ」を作ろうと考えた。今回の番組でも、アンミカさんが、周りの人にいろいろ気を使って生活している蛙亭イワクラさんに対して「優しい子やね」と声をかける場面があったが、そんなところが伝わったら良いなと思って制作した。
  • 若い世代に新しく見てもらえるトーク番組のスタイルを模索している。感情をスタンプで表す演出など、今回上手く伝えきれなかったところがある。貴重なご意見を次に生かしたい。

その他

2021年10月からの「放送番組の種別」及び2021年度上期の「種別ごとの放送時間」を報告した。

以上