第668回番組審議会 10月9日(金)開催

〔出席委員〕
淺井 栄一 副委員長、岡村 邦則 委員、
北川 チハル 委員、小松 陽一郎 委員、
高見 孔二 委員、橋爪 紳也 委員、
原 美和 委員、星野 美津穂 委員

〔当社側出席者〕
山本 晋也 社長、
清水 厚志 取締役総合編成局長、小倉 一彦 取締役、
熊田 容子 制作部長、大橋 洋平 プロデューサー、
星 信幸 事務局長、石原 康男 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

『~人生密着トークバラエティ!~やすとものいたって真剣です』
<事前視聴 2020年9月17日(木)午後11時32分~午前0時32分放送>

委員の主な発言

<番組の評価点>

  • 海原やすよともこさんの魅力がいかんなく発揮された番組。楽屋裏の話をまるで私たちが実感しているように伝えてくれる話術に感心した。
  • 普段の放送は、やすよともこさんのトークをじっくり聞ける番組になっていて、ゲストの芸人のめったに聞けない本音を引き出す二人の軽妙なトークが秀逸。ゲストを自然に丸裸にしてしまうような力を感じる。二人は、かなり突っ込んだことまで嫌みも暗さもなくサラッと尋ねてしまうが、受け止める芸人たちは決してサラッと流せなくて、真剣に受け止めて言葉を探しながら答えようとする。そんな感じが面白い。すごい番組だ。
  • この番組が今の形になってからものすごく好きになった。今のテレビは芸人が出てくると皆ひな壇に座ってわいわいがやがや言っている番組が多いが、本当は芸人も芸に対して真剣に取り組んでいる。この番組は、真剣にお笑いとか人生とかに取り組んで、真正面から向き合っているところがものすごく面白いと思う。
  • この番組を見て松村邦洋さんについてはすごい発見があった。彼は、天才というだけじゃなくて天才と努力の両方で頑張っていることが分かった。これは素晴らしい。
  • 松村邦洋さんのVTRは、今までに見たことのない一面が見られて良かった。第一線でずっと活躍されていて何度もテレビで見ているのに、実は彼のことを全然知らなかったんだなと思った。特に、彼の言う「学ぶは真似ぶから始まる」というのはすごいと思った。
  • ABCテレビの良いところは取材対象者の懐にバーッと入っていけるところ。だから結構その人の本質が出てくるのだと思う。
  • 『DELISH KITCHEN』のVTRは、料理レシピを紹介したサイトがたくさんある中で、真上から撮る動画が素晴らしい。料理アプリの世界で新しい視点を見いだしたという才能はすごかったと思う。


<番組の課題>

  • 『DELISH KITCHEN』のVTRは、私自身このアプリを気にいって使っているので、最後まで興味を持って見ることができた。ただ、やすよともこさんの意見はどうなんだろうと思ったら、スタジオのトークが一切なかったので、肩透かしを食らった感じがした。
  • 松村邦洋さんのVTRが終わった時に、松村さんとやすよともこさんのトークが始まると思って期待していたのにトークはなかった。デリッシュキッチンも同じ。やすよともこさんの魅力で見せている番組なのに、この回はそこが物足りなかった。
  • やすよともこさんとゲストの真剣トークを楽しみにしている私としては、VTRの比重が大きくて、ちょっと楽しみにくい回だった。
  • 番組の最後にCMが何本も細かく入って、その間に短く出演者とかの話が入る手法は、全然面白くない引っ張り方。我々はもう分かるので、番組の最後の数分間にCMがダンダンダンと入るところはほぼ期待してない。
  • いろいろな放送局に、活躍されている方々の密着取材VTRで構成する番組があるが、そういった他番組との違いがもう一つ感じられなかった。良い意味でも悪い意味でも、取材する側の面白さや個性が立っていなかったのが残念。
  • 元々は『やすともの恋愛島』から始まった番組。ウィズコロナ時代の恋愛バラエティは展開されないのだろうか。コロナ禍における恋愛バラエティというのは、どのようになるのか見てみたい。

番組制作者側から

  • お笑い芸人は、チャラチャラしていたりふざけていたりするように見られがちだが、実は、皆お笑いに真剣に向き合っている。そういった芸人や仕事に真剣に取り組む一般の人たちを紹介したいと思っている。
  • やすよともこさんとゲストの芸人が話す普段の放送に関しては、良さを感じていただけていると感じた。今回は、長く続く番組を目指す中で、トーク以外の部分でどう視聴者の皆さんに楽しんでいただけるか、今模索しているものをご覧いただいた。貴重なご意見を今後に生かしたい。

その他

2020年10月からの「放送番組の種別」及び2020年度上期の「種別ごとの放送時間」を報告した。

以上