第662回番組審議会 2月14日(金)開催

〔出席委員〕
井野瀬 久美惠 委員長、酒井 孝志 副委員長、
淺井 栄一 委員、岡村 邦則 委員、
北川 チハル 委員、小松 陽一郎 委員、
高見 孔二 委員、橋爪 紳也 委員、
星野 美津穂 委員、道浦 母都子 委員

〔当社側出席者〕
緒方 謙 常務取締役、清水 厚志 取締役総合編成局長、
西澤 萠黄 コンプライアンス局長、
熊田 容子 制作部長、大橋 洋平 プロデューサー、
星 信幸 事務局長、石原 康男 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

やすともの恋愛島
<事前視聴 2020年1月19、26日(日)午後11時10分~11時35分放送>

委員の主な発言

<番組の評価点>

  • 海原やすよともこさんがうまい。二人でなかったらこの番組は成立していない。あの悪口じゃない悪口、あれは愛情を持っていて、悪口を言ってるように見えるけど、悪口を言っていないという雰囲気のよさが一番良いところ。
  • リアリティ番組を想像していたが、海原やすよともこさんとスタジオゲストのトークを聞いているだけで、楽しめる番組。女子会の毒舌トークをもっと聞きたいと思ったくらい。
  • ロケよりもスタジオのほうがこの番組の大阪らしさを際立たせるポイント。海原やすよともこさんとコメンテーターとのやりとりがうまく成立している。個人的にはJOYさんのコメントが一番良い。短いけれども的を射ていて、全般に女性目線の番組だからこそ、JOYさんのコメントが効いていると思った。
  • 今の恋愛は、SNSや出会い系などITを介して恋をしたり相手を探したりというのが多いと言うが、生の人間と人間の触れ合いの中で色々なことを乗り越えながら、協力して料理をしたり、テントを作ったりとアンチITになっているのが面白い。そこがこの番組のテーマだと思う。また、参加者が今後どうなるのか、その引っ張り方はとてもうまくできていると思った。
  • 参加者が愛情のある言葉を告げるまでのプロセスを楽しむ番組。恋愛を見守るというよりは、それをまるごとバラエティにしているところが、大阪っぽいのでは。
  • 25分番組というのが結構絶妙で、あれであと15分もやられたら勘弁してくれという感じだが、25分くらいだと、比較的すっと見て、次はどうなるのかなあくらいで見られて良いと思う。
  • 25分という番組の長さがちょうど良い。さらに最後の予告で次の週へ向けてハラハラドキドキさせる映像を見せてあおるので、次が早く見たくなる。


<番組の課題>

  • 女性の参加者の中に、スタジオのコメントでひどく言われている人がいるが、心が傷つかないかと心配。
  • 無人島では、男性はぼろくそに言われているところが映るが、それは事前に参加者にどう説明されているのか気になる。
  • 年齢のせいかこの手の番組はあまり好きではない。参加者がタレント志望の方ではないかと思ってしまい、わざとらしく感じてしまう。
  • 「あなたはいらない」と男性が告げられる「脱落恋愛」というルールが見ていてつらい。シーズン1に比べて人の悪口が多いのも好きではない。日曜の夜にこれだけ毒を浴びると気力を奪われてしまう。
  • 年代によって考え方に違いがあると言われればそれまでだが、品性をもった番組にしてほしい。見ていて、「そこまで言うか」というのはだめだと思う。
  • 私のような60歳代の男性には受け入れられない番組。自分がのけ者になったように感じる。自然体なのか、作り物なのかはっきり分からない番組。

番組制作側から

  • 今、20代の若者の8割は恋人がいないとか、スマートフォンのアプリでの出会いでは、恋に発展しないというような話を聞く。そこで、「人間の本性が出てしまうような極限状態で恋愛をしたらどうなるか」、「理想の恋愛ができないという若者に、究極の吊り橋効果が生まれる場所は無人島なんじゃないか」というところからこの番組がスタートした。
  • 恋愛リアリティショーなので、恋愛関係については、台本も筋書きも一切ない。あそこで起きているのは、本当にただ彼らが恋愛している様子。
  • カメラが向けられるところで恋愛をして、スタジオでタレントがいろいろ言うという番組で、視聴者からも様々な反応がある。その点は、参加者には説明し理解してもらっている。
  • 恋愛バラエティ、サバイバルというところは、過剰な演出だとかヤラセが忍び込みやすいシチュエーション。絶対にそういうことがないように、改めて番組が続いていく中でのテーマにしたい。

以上