第661回番組審議会 1月17日(金)開催
〔出席委員〕 |
〔当社側出席者〕 |
審議課題
『そんなコト考えた事なかったクイズ!トリニクって何の肉!?』
<事前視聴 2019年11月19日(火)午後9時00分~9時54分放送>
委員の主な発言
<番組の評価点>
- 「見たらためになる」とか「団らんで楽しめる」とか、そういったところをうまくつかんでいて、非常に良いと思う。
- 家族や、複数でワイワイ言い合いながら見られてすごく楽しい番組。珍解答を巧みにすくいあげる浜田さんのトーク、まとめ役のヒロドアナウンサー、一つひとつが楽しくて豪華な番組だと思った。
- 番組が始まった当初、問題に難があったり、平成生まれを間違えさせようとしているように見えたりで、いつの間にか見るのをやめていた。しかし、今回見ると全く問題が変わっていて、きちんとなっている。良くなった。
- 朝日放送テレビは、視聴者のちょっとした知識欲をポンポンと刺激してあげるというのが一番の良さだと思う。それを生かしている良い番組だと思う。
- 野生爆弾くっきー!さんたちの出題VTRが面白く、娘さんとお父さんのやり取りが絶妙。世のお父さん族をうまく象徴してると思いすごく共感した。
- 解答者には間違ったら「軽蔑されるかもしれない」という表情が少し表れたりするが、そこをどうクリアするかが非常に大事で、浜田さんがうまく笑いにもっていったり、答える前にみんなで盛り上げたりする。間違った人でも笑顔で済む雰囲気を作っている。プライドを傷つけないというコンセプトは素晴らしい。
- 印象としてはガチャガチャしていて、構成がわかりにくいし、画面も騒がしいし、色々な要素があって、全体にゴチャゴチャしている。しかし、これが受け入れられて視聴率が取れているということは、良い意味で重要だと思う。我々が予定調和で「これなら良いだろう」と思っていることを、今のテレビを見ている人たちは、全く違う感覚で見ているのかもしれないと、私はこの番組ですごく感じた。番組構成をシンプルに整えたりせず、もっとゴチャゴチャしたほうがおもしろいと思う。
- 問題ごとに豆知識的なうんちくが含まれていたが、結構知らない話が多く面白かった。
- 珍解答ではあるが、若者の発想の豊かさも感じられ、これが番組を面白くしているところだと思った。
<番組の課題>
- 以前ほどではないが、見終わって「平成生まれの方が不快に思わないだろうか」という感覚は心に残った。ジェネレーションギャップを楽しんだり、「知ってる」「知らない」「考えたことないよね」というのを言い合って面白がったりできるのは、親しい間柄だけのような気がして、それを一般化して見せていくのは、難しいのではないかと思った。
- 世代差を楽しむというのは、今の時代性を考えると、色々な意味で難しくなってきている。かつてのように「家族で」というのが当たり前であれば、その目線でプロデューサーも作れるが、そういう風に見て欲しいと思って作っても、そうならない部分が多い昨今ではないか。
- ルールがよくわからなかった。100万円ゲットまでの手順も、テンポが早く途中までよくわからず、ついていけなかった。
- 最後のほうで、「全員正解なら100万円!」とバンバンいうのがなじめなかった。どこか世の中お金ばかりみたいな感じがした。
- 高学歴の解答者がいて、彼らが答えられない様子を結構ピックアップして見せている。良い悪いではなく、そういうことを見せるバラエティが支持されているということに関して、ちょっと思うところはある。
- この番組は、出演者も制作側もフットワークが良く、どんどん変わってきた。柔軟性がある。以前のイメージがあって見ていない人がいるかもしれない。番組PRで伝えてほしい。
番組制作側から
- この番組は、純粋なクイズ番組ではなく、あくまでもクイズをきっかけにバラエティを作るというところから始まった。なるべく出題もシンプルにしたかったが、当初は、「問題が成立していない」というご指摘も受けた。そういうご指摘がないよう、出題の文言はなるべくシンプルにして、それをフォローする浜田さんやVTRはなるべく丁寧にするよう心がけている。
- 昭和と平成をきっかけにして、「こんなこと知ってました?」と皆さんの知的欲求をくすぐることも目指している。
- 複数の委員のご指摘にあったが、ルールが、わかりにくくなっているのかもしれない。作っている私たちは当然理解しているが、視聴者の皆さんにきちんと伝えきれていないのかもしれない。ご意見を参考に、さらに良い番組作りに励みます。
以上