第643回番組審議会 3月9日(金)開催

〔出席委員〕

井野瀬 久美惠 委員長、酒井 孝志 副委員長、
星野 美津穂 委員、淺井 栄一 委員、
高見 孔二 委員、小松 陽一郎 委員、
北川 チハル 委員、古川 伝 委員

〔当社側出席者〕

脇阪 聰史 社長、
緒方 謙 取締役、山田 裕之 取締役、
清水 厚志 総合編成局長、
株柳 真司 コンプライアンス局長、
大幸 雅弘 テレビ制作部長、安井 一成 プロデューサー
矢島 大介 事務局長、西澤 萠黄 事務局員、
北本 恭代 事務局員

審議課題

<事前視聴 2018年2月24日(土)午前8時~9時30分放送>

委員の主な発言

<番組の評価点

  • 『旅サラダ』という番組名が良い。旅番組の中でベスト1のタイトルだと思う。
  • レギュラー出演者、およびゲストが醸し出すスタジオの雰囲気が家族的で和やかなところが良い。またラッシャー板前さんとの中継先とのやりとりも面白い。
  • 週末の朝、ゆっくりとコーヒーを飲みながら、新聞を読みながら見るのにぴったりくる番組。自分が旅に行っても、「ここで一番いいものが食べたい、何が美味しいだろう」と思うので、「日本縦断これウマの旅」コーナーは今や看板だと思う。
  • ラッシャー板前さんの中継はいつも料理でヤケドしないか、地元局のアナウンサーとうまく間合いが取れるかなど、ハラハラ心配して見ているので、ライブ感がある。
  • 行きあたりばったりの旅番組が多い中、きれいな映像にこだわっていて、他の番組とは違うものだと捉えている。
  • 特に海外の旅は映像も音楽もテロップもオシャレにコーディネートされていて、ぜいたくな気分が味わえる。旅の情報やプレゼントがあるのも視聴者には嬉しい。
  • 大阪制作ではあるが、関西弁にあえてこだわらない構成と演出が、広域にネットされ、朝日放送の看板番組のひとつとして長く継続している理由だと考える。

 

<番組の課題

  • どう考えても、「食べ過ぎ」。確かに旅は景色とグルメと体験の三つが必要だが、そこまで食べ物にこだわると、「グルメ情報を入れなければ」と全部同じ調子になってしまう。視聴率が取れるからというのはわかるが、時にはそこから離れることもないと。
  • 生番組だという意識があまりなかった。中継コーナーもスタジオの「わー!」「すごいねぇ」と言う声が聞こえて臨場感はあるが、それだけという印象。
  • 情報量が多すぎて記憶に残らないこともあるので、ホームページやTver(見逃し配信)で後から情報を利用しやすいようにしてほしい。今のホームページは写真と情報が分かれていて見にくいので改善できるのではないか。
  • 「旅サラダボーイズ」がいてもいいと思う。
  • 1,000回を数えるという中継コーナーや「コレうまの旅」は地方とのコラボなので、これまでに訪れたところを地図化するなど、もっと地元に密着して盛り上げてほしい。
  • 定番として安心して見ていられるが、長い目で見ると変えていかないといけないところもある。一気に変えるのではなく、少しずつ新しい風を入れていくことを考えてほしい。
  • 生放送のメリットをもっと出したり、SNSの活用や訪日外国人向けにアピールしたり、番組だけでなくもっと色々発信できるのではないか。

番組制作側から

  • 『旅サラダ』という、25年経ってこんなに古びないタイトルはなかなか思いつかない。『旅サラダ』のブランドを守るために、「旅感」をちゃんと出しつつ、少しずつ変わっていくことが大事だと思う。
  • 出演者は本当にファミリー。このアットホームな雰囲気をテレビを通して伝える、ということを意識してやっている。
  • 生放送を活かす、というのは難しいが、これからもいろいろな方法を試したい。
  • ホームページは、英語表記も反映してガイドブック化したいと思っている。それを見た人がまた番組を見に来てもらえるようなループを作りたい。インバウンドもアウトバウンドも、今「旅」は注目されているので、うまく取り入れる方法はあると思う。
  • 若い視聴者を増やしたいと思って、facebookやインスタグラムも始めた。コーナーを本にもしている。テレビ以外のところでも露出していく。
  • 25年のワンパターンに陥らずに、時には特別なゲストと心にしみる映像、といった企画を出すなど、新しい風を入れながらより良い番組に育てて行きたい。


以上