第583回番組審議会は3月9日(金)に開かれました。出席委員と当社出席者は以下の方々でした。
〔委員〕
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〔当社側〕 脇阪 聰史 社長、和田 省一 専務取締役、 田仲 拓二 常務取締役、大塚 義文 取締役、 松田 安啓 編成局長、山本 泰弘 広報局長、 大島 尚 報道局長、田中 徹 編集長、 安田 武史 プロデューサー、三村 晃久 ラジオ局長、 野条 清 事務局長、北本 恭代 事務局員 |
審議課題
夕方ニュース番組「キャスト」月~金曜日 午後4時50分~放送
<事前サンプル視聴 3月1日放送分>
- 関西のニュースに特化した報道・解説番組で、朝日放送らしい地域密着型の番組と言える。取り扱うニュース素材は、経済・政治・社会・地域・生活・スポーツとバランスよくまとまっている。
- 5時台と6時台とで同じニュースのリピートがあるが、「これは見た」とチャンネルをかえられる可能性がある。再編集している時間は無いと思うので、同じニュースをリピートするときには、見てもらうため工夫が必要である。
- いろいろなコーナーがあるが、まだまだ目玉になるコーナーが生まれてない。「キャストといえばあのコーナー」というものを、早く作って欲しい。
- 言葉遣いの問題が、とても気になった。「チョー」とか「すごい」を無くすには、具体的に話すことを試みることでかなり改善されると思う。
- ニュースをじっくり丁寧に伝えるということ、伊藤史隆キャスターと発言力のあるコメンテーターの組み合わせがこの番組の中心になると思うが、ニュースの組み立てという部分では、踏み込み、掘り下げが弱いと思う。LCCピーチの話題は料金体系やキャンセル料の情報をもう一度知らせてほしかったし、ビリケンさんの話では、このビリケンさんが引退することになった理由とか、引退後どこへ行くのかといったことが無くて消化不良感が残った。
- フリーズドライのお菓子の取材があったが、何となく聞きたかったことが聞けていなかったような気がする。こんなものがフリーズドライになるというのは面白いけれど、いったい美味しかったのか、お湯をかけたらどうなったんだろうとか、些細なところが気になったりするので、整理された情報ではなくて、いま流れているものに対しての結論としてそこが見たい、というところを答えてほしい。
- コメンテーターの問題はいつも出るが、朝日放送がこの人は新鮮でいいな、というような人を見つけて育てていただきたい。
- 3月1日の放映分については、関空初就航となるLCC(ピーチ・アビエーション)や通天閣のビリケンさんなど、関西に密着した旬のテーマを次々に取り上げており、視聴者を飽きささない構成で、テーマも時事ニュースだけでなく、生活に密着した「食」、スポーツ、社会問題など実に幅広くて良かった。
- 違法DVDで児童虐待のニュースがあったが、子供たちも見ている時間帯にこんな情報を知らせる必要があるのかなと思う。夜10時からのニュースで掘り下げてやるのだったらいいと思うのだが。
- 4時台のニュース番組に関しては、「報道の朝日」としてたくさんの蓄積映像や資料を持っている。これまでも独自の取材でいろんな事を摘発し、問題を指摘してきた。現象的に映像を羅列するのではなく、取材内容の中に過去の蓄積情報やスクープ映像を取り入れることによって、立体化した問題点の指摘ができ、ニュースの深さが出てくると思う。
- 「キャスト」は非常にメリハリのきいたいい番組だなという印象を持っている。構成も悪くない。「オフレコ」については、ある意味ではジャーナリズムはこうだなということを感じさせられた。
*3月末で宮原秀夫委員、川邊辰也委員は退任されました。
以上