第3回番組審議会 6月25日(月)開催
〔出席委員〕 |
〔当社側出席者〕 勝山 倫也 代表取締役社長、 鈴木 洋平 プロデューサー ※朝日放送テレビ事務局 矢島 大介 事務局長、 |
審議課題
『ラジオは愛だ!?』
委員の主な発言
<番組の評価点>
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他局の顔となっている方々を含めて、個性豊かなパーソナリティにラジオに関するインタビューを行うという試みは、ラジオ局の垣根を越えた企画で非常にユニーク且つ興味深い記念番組であった。
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進行も軽快なタッチでテンポもよく、時間を感じさせないくらいスムーズに最後まで楽しく聞けた。
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インタビューで各パーソナリティが「自分をある程度さらけだす」「常に正直に本音を喋りプライバシーもオープンにする」「建前ではなく自分の考えを自分の言葉で伝える」等自分なりの考え方を率直に表現していた。こういった姿勢がリスナーの共感を得て、パーソナリティとリスナーの距離感を縮めることができるのだろうと感じた。
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ラジオは最もリスナーに近いメディアであり、リスナーがそれぞれ独自の映像を創りだすメディアであることを強く感じた。リスナーの想像力を刺激し高めるというラジオ特有の機能を改めて鮮烈に感じた。
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インタビューした皆さんの話はとても興味深く面白かった。
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ヒロ寺平さんの「ラジオはながらメディア」という表現も印象に残った。「運転・勉強・掃除しながら」等のケースが殆どで、それだけ日常生活に入り込んだ親近性あるメディアだと改めて認識できた。
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山里亮太さんが発言した「世の中で何かが起こった時、この人はこれについて何を言うのだろうか?」と思ってもらえる番組が「面白いラジオ」であると思う。
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道上洋三さんの「radikoがあってもラジオとはマスでなく本当はもっと狭い範囲の地域性によるものだ」という話がよかった。
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赤江珠緒さんと山里亮太さんの話には説得力があり、2人ともこれからのラジオに目が向いていた。
<番組の課題>
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インタビューしたそれぞれのパーソナリティの印象に残っている番組や番組内でのエピソードなどもあれば、より深みのある幅広い番組になった。
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インタビューの中で何人かが“ラジオの特性”を語っていたがスタジオの2人が昇華できていなかった。
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インタビューアーがMCでもよかった。
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ABCラジオ設立記念特別番組という看板を掲げるなら5~6時間枠にしても良かった。重量感あるいは新鮮味がもう少し欲しかった。
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ラジオは「ながら」で楽しまれるメディアだとしても、そこから一歩踏み込んだ聴き応え、メッセージ性が欲しかった。
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6人のパーソナリティのインタビューの時間を増やし、スタジオ部分を大幅に短縮してよかった。記念の特別番組としては、もっと大胆な試みがあっても良かった。
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インタビューした6人の「人間性」を前面に押し出す番組にして欲しかった。
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番組のコンセプトとして、しっかりとラジオ愛を語るのか、笑いに塗して盛り上げるのか、その点がどっちつかずになってしまっていた。
<その他>
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これからのラジオのあり方を左右する話題もいくつか出ていた。パーソナリティの「人間性」を打ち出すというラジオの特性は今後も大事に守ってもらいたいが、ラジオ的な「おしゃべり」の中身・語りくちは今後どんどん変わっていくのではないかと思う。これからのラジオが、もっといろいろなタイプの語り手が登場する場になるのを期待する。
番組制作側から
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「ラジオの面白さをもう一度考えて見ませんか」という事を企画趣旨として作った。ラジオを聞きたいと思ってもらえるような番組を目指した。
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MCの二人にはインタビューの本質を捉えるだけでなく、面白い話も入れてほしいとお願いしていた。
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インタビューは40~50分録音したものを7~8分の面白い部分だけに編集したが、やり方がテレビ的だった。
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2時間枠というのは良かったとも、短かったとも思う。
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特別番組にしては、こじんまりし過ぎていた。
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誰をターゲットにした番組なのか中途半端だった。
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今までラジオを聞いたことがない人にもラジオの面白さを伝えようという思いはあったが、その思いが中途半端さを生んだ。
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新しいリスナー獲得のため、話題性を求め有名な方を起用したが、編成サイドが番組サイドをもっとフォローすればよかった。
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「従来のリスナー」のためというのと「新しいリスナー」のためというのは相反するものではなく共通部分でもあるので、今日の意見を今後に活かしていきたい。
「大阪北部地震」の対応について
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6月18日に発生した「大阪北部地震」での当日の放送対応を審議委員に説明しました。
以上