第60回番組審議会

  第60回番組審議会 4月22日(月)開催

〔出席委員〕
影山 貴彦 委員長、土谷 多恵子 副委員長
本渡 章 委員、西川 秀昭 委員、

岡 真裕美 委員  

〔当社側出席者〕

髙橋 靖史  代表取締役社長
大幸 雅弘  常務取締役 兼 事務局長
戸谷 公一  プロデューサー

審議課題

落語ザ・ドキュメント 僕の好きな先生』 3月3日(日)  16時00分~18時00分 放送

委員の主な発言

〈番組の評価点〉  

  • 落語に対する、スタンスの異なるゲストの顔合わせが落語との意外な接点に話が転がり、さらに落語の多面性から今日性、普遍性まで広がっていく展開に引き込まれた。『上方落語をきく会』昼・夜公演の中継の間にはさまる番組だが、単に落語を礼賛するのではなく落語を軸におしゃべりの楽しさそのものを演出した、まさに『ラジオ・ドキュメント』だった。

  • 昭和30年から続く『上方落語をきく会』は、ABCが持っているコンテンツの中でも宝物だと思う。ABCの良心というのはこの上方落語だと思うし、やらなくてはならないコンテンツ。ずっと続けていってほしい。

 

〈番組の課題〉 

  • 大人が若者に言って聞かせる、大事なことを伝えなあかん、それはそうなのだが、聞いてもらうためには大人も同じ位置について対等に喋らないとこの世代は耳を貸さないと思う。それはラジオも同じで課題として強く感じた。
  • この番組は誰をターゲットに何を伝えたかったのだろう。若い人へのメッセージもあったが、ある程度年配で落語が好きな人しか聞いてないのでは、と感じた。若い人を落語ファンにしようと思った時にどういう番組構成にしたら良いのか今後ご検討いただきたい。

番組制作側から

  • 落語家としては今の若手中堅は力があると思うし東京にも負けてない。ただ、私がこういう番組を作りたいと思ったのが、殻に閉じ籠った感じがあるからだ。ラジオも箱庭の世界で私は箱庭の世界だからこそできる事もあると思っている。上方落語も箱庭の世界だが、世に出ていくためにはそこに閉じこもってたらいけないというメッセージでもある。