第51回番組審議会
第51回番組審議会 5月29日(月)開催
〔出席委員〕 岡 真裕美 委員 |
〔当社側出席者〕 岩田 潤 代表取締役社長 |
審議課題
『 拝啓、おふくろ 』 4月2日(日) 22時00分~23時00分 放送
委員の主な発言
〈番組の評価点〉
- ‘闘病中の道上洋三さんにエールを送りたい‘というリスナーの皆さんと同じ空間で、この物語を紡いだ意味は大きい。また、参加できなかった人のためにそれをオンエアするのは当然の事だと受け止めている。とても素敵な番組だ。
- ラジオで朗読を聴けるのも良いものだ。読書の代わりにオーディブルで本を聴きながら通勤やジムに通いをしている友人・知人もいる。また視力低下で本が読みづらくなっている方や目の不自由な方もおられるので、喜ばれると思う。
〈番組の課題〉
- イベント前の朗読会の宣伝の多さや朗読会後のダイジェスト版まで放送するといったところは、ABCラジオ側の自己満足だ。また『おはようパーソナリティ』は小縣裕介・古川昌希の両アナウンサーに継承されて、と言ってはいるものの穿った見方をすれば未だに道上さん頼みになっているところがあるように感じる。
- 番組冒頭で<昭和観>を語る前置きがあったが、それについてはごく簡単に止め、ほぼ朗読ライブのみのオンエアでよかったのではないだろうか。昭和に託した未来への期待は、あとに続く朗読だけでも来場者、ラジオのリスナーに伝わったはずだ。朗読のテキストは原作をもとに、独立した作品として聴ける密度を持つ編集が行われていたと思う。’まえがき’は書籍一冊の内容と対照して初めて理解できるもので、今回の朗読の前置きとするのは無理がある。書籍とラジオ番組は別のものだと思う。
番組制作側から
・多くのリスナーさんから“道上さんの声が恋しい。会いたい。”というメッセージを頂戴し、その気持ちをどうにか汲み取っていきたい、それをするのが我々の役目だと感じ、番組を引き継いだ新しいMCによる道上さんの本の朗読会イベントを企画した。企画演出とどっぷり浸ってしまい、客観的なご意見は分からないままだったので、ご意見は大変貴重だと思っている。粛々と受け止め、次に繫げたいと思う。