第50回番組審議会

  第50回番組審議会 4月24日(月)開催

〔出席委員〕
影山 貴彦 委員長、土谷 多恵子 副委員長
本渡 章 委員、西川 秀昭 委員、

岡 真裕美 委員  

〔当社側出席者〕

岩田 潤  代表取締役社長
大幸 雅弘 常務取締役 兼 事務局長
西村 晃介 プロデューサー

審議課題

『 笑い飯哲夫のしんぶん教室 』 3月6日(月)  17時25分~17時55分 放送

委員の主な発言

〈番組の評価点〉        

  • 現代は携帯電話に自分の検索傾向にあったニュースが自動配信され、疑問点はすぐに調べられる時代。そういう時代に普段、自分では積極的に触れない話題を少し丁寧に説明してもらうことに意味がある。新聞記事をお子さんにも解るように解説する、ということにしたことも良かった。

 

〈番組の課題〉 

  • "これはラジオ界ではどうなのだろう”と思ったことがある。それは<笑い飯>の哲夫氏が出演した男の子に、きょうだいの有無を聞いたところだ。就職活動時の面接試験などでは面接官が家族構成を聞くのはNGとされており、また昨今、一般社会でも他人の家族構成等についてあまり詮索しないという風潮になってきたと思う。哲夫氏は、出演者のお子さんとの会話の‘とっかかり’を探っておられたと思うのだが、“きょうだいはいるか”“何人きょうだいか、弟か妹か”と質問を続けたことに、私は少しびっくりした。それとともに、業界的にはこれは普通のことなのか、それとも構成上必要なため質問したのかなどと考えた。その後ネットで検索しても、ラジオテレビで取材対象者に家族構成を聞くことについての是非は特にヒットしなかったため、許容されているようである。また、事前打ち合わせで、触れても良い話題と制作側が感じたため質問したのであろうとも思う。しかし色々な家族の関係があり、現在小学校でも幼いころの写真を持ってくる授業や、自分の名前の由来について保護者にインタビューする授業について批判が出ているといったことからも家族の話題はデリケートな問題であり、今回の場合は出演者本人から言う、あるいは2人の信頼関係がリスナーに感じられ雑談のひとつとして聞いても不自然ではないと思われなければ、それは質問として不適切だったように思う。

番組制作側から

・哲夫氏と私を含め制作スタッフが、今まさに悩んでいる事にご意見を頂いたように感じた。

・’きょうだいについて聞く’ということに関して。作家が60代、ディレクターが30代半ば、私が30歳で今の子ども達とは考え方や受けた教育について大きく乖離している事は分かっておきましょうという意識は共有している。プライベートな部分に触れることを聞くことには、とても気遣いがいるという事は私たちも思っている。例えば、“好きな子はいるの?”という質問なんかについては、哲夫氏もアイスブレイクの話題の一つとして、2月頃なら“男前やからチョコレートいっぱいもらったんちゃうん?”と聞くが、“これはもう駄目なんじゃないか”という話にはなった。男の子は女の子が好きで、女の子は男の子にチョコを渡す。この前提で喋っているのはナンセンスじゃないか、と。ただ、初対面のお子さんとの話のとっかかりで聞いていたが今後はさらに注意が必要だと思っている。