〔出席委員〕 |
〔当社側出席者〕 岩田 潤 代表取締役社長 上ノ薗公秀プロデューサー |
第39回番組審議会 3月28日(月)開催
審議課題
『 兵動大樹のほわ~っとエエ感じ 』 1月28日(金) 12時00分~15時00分 放送
委員の主な発言
〈番組の評価点〉
-
兵動大樹氏、宇野ひろみ氏、あやつるぽん!氏による気取らず肩ひじ張らずに聞ける番組だ。掛け合いも自然体で、高尚なことが求められていない時間帯で気軽に聞ける番組であることが良いのだと思う。どのタイミングから聞き始めても大丈夫な構成になっている。
-
ネタとして取り上げるテーマの着眼点の良さや観察力、そしてその些細な話を笑える話にできる兵動氏の話の組み立てや間あいは本当に巧み。どんなところからでもネタとして拾いあげ、話を広げることができる話芸は素晴らしい。
-
テレビの「すべらない話」などの話芸で定評のある兵動氏だが、ラジオのパーソナリティとしても素晴らしい。それは全てのコーナーがリスナーからのお便りで構成されているこの番組で、彼はリスナーの姿がマイクの向こうに見えているしゃべり手だから。
〈番組の課題〉
-
1時間を切り取って聞くのであれば問題は無いが、3時間ずっと聞くと少し長く感じられた。何曲か音楽を入れるようなことを考えられた方が、もう少し番組全体のメリハリがつくように感じた。
-
この番組に感じた「古さ」について述べる。兵動氏50代、ぽん!氏30代で、世代の違いが表れた。兵動氏は会話の流れで“場面の空気を読んでほしい”という指摘なのだが、単に世代間ギャップを面白がるのではなく、教え諭す形に落とし込んでいるところに古さとともに違和感がある。
-
番組の中で、まだまだ未熟なあやつるぽん!氏をイジることで成立しているケースが何度もあった。ただ、それらは演者や作り手が思っているほど芸として成立しているだろうか?あやつるぽん!氏の返しが達者でないだけに、兵動氏が<悪者>に響いてしまう恐れを感じたカットもあった。
-
何気ないお喋りを「喫茶店での会話みたい・・・」と素人がよく言うが、この「喫茶店での会話」ができるようになるのには時間が掛かる。彼らはプロの仕事をしているのだが、その喫茶店の会話をラジオ芸として極めるには、お相手の宇野氏の存在が重要になる。コンビとしてもう少し伸び代があるので宇野氏はその辺のところを研究されたら良い。
番組制作側から
-
この番組の目指すところは、どこから聞いても面白いコーナーに当たるというコンセプト。構成的にも等間隔でクスッと笑えるコーナーを配置しているので、たまたま聞いてここ面白くないコーナーだったなと言われないようにしたいと思っている。
-
兵動氏があやつるぽん!氏を(演出上)イジる事に対し、ご不快に思われた方もおられるので、そこは今後変えていく必要があると思う。