〔出席委員〕
影山 貴彦 委員長、土谷 多恵子 副委員長
本渡 章 委員、二村 知子 委員、西川 秀昭 委員  

〔当社側出席者〕

岩田 潤  代表取締役社長
伊藤 健一 取締役 兼 事務局長
嶋田 一弥 編成統括本部長 

東浦 陸夫 プロデューサー

  第36回番組審議会 11月15日(月)開催

審議課題

『 岩本・西森の金曜日のパパたち 』 10月 8日(金)  15時00分~17時40分 放送

委員の主な発言

〈番組の評価点〉        

  • 番組開始から半年が経ち、ぐっと落ち着きが感じられた。“パパ番組”という新ジャンルに通じる先駆的な番組である点は高く評価したい。

  • この2人は、一つのきっかけからどんどん話を広げていくことができる。ボキャブラリーも豊富で表現力があるので映像が浮かぶ。ラジオには大切なことだ。

  • 同世代42歳と45歳の子育て中の井戸端会議は興味深く、夫であり父である2人の本音トークは、ラジオに必要な“面白くてちょっとタメになる話”ばかりだった。

  • 「言わせてニュース」のコーナーは硬軟取り混ぜていて良い。話題が豊富で飽きさせない。岩本アナの分かりやすい解説と論考もさすがだ。

  • 「謹んでお詫びします。」のコーナーが大変面白い。今の日本の“パパ事情”がさりげないながらよく表れ、かつユーモラスに表現している点で大変秀逸だ。

  • 映像が無いことやSNSとの組み合わせ等の課題はあるものの、料理コーナーや体操コーナーをラジオで実施する試みは、どこまでやれるのか、良い挑戦だと思う。

 

〈番組の課題〉 

  • “パパ番組”という新ジャンル開拓の道はまだ途上と思われる。現時点では、パパであることよりも2人のキャラが前に出た“男の雑談”の占める割合が大きいと感じる。

  • ママが主役の番組と比べると、パパであることを出し切れていないパパたちのもどかしさを感じる。これは番組の制作姿勢の問題というより、世の多くのパパたちの立ち位置の曖昧さが要因だろう。

  • 日常的に家事をしている人間から言わせると、「得意な家事は○○です」と言っている時点で、家事から距離があることが見受けられる。家事の何かが得意という問題ではない。

  • 西森氏の弾けをもっと膨らませて聴かせてほしいという時に、岩本アナの真面目さが、面白い展開の可能性を凡庸な話に変えてしまっている時がある。悪い訳ではないが残念。

 

番組制作側から

  • 試行錯誤をしながら作っている。2人とも中堅・ベテランの域に入っていて、仕事ばかりだった彼らの子育てや家庭はどうなっているのか、妻の本音を探りたい番組ともなっている。

  • 2人にお願いしているのは、絵が浮かぶトークにしてほしいということと、リスナーと共感できるラジオを作りましょうということ。共感できるというのは、一旦全て受け入れるということだ。リスナーの投稿やニュースについて一旦受け入れ、咀嚼してからコメントする様に伝えている。

  • コロナ禍にスタートした週1回の番組ということもあり、まだ2人のコンビネーションが確立されていない部分もある。回数を重ねればクリアできると思っている。

 

 

                                                   以上