〔出席委員〕 |
〔当社側出席者〕 岩田 潤 代表取締役社長 佐藤 将太 プロデューサー |
第35回番組審議会 10月25日(月)開催
審議課題
『 東野幸治のホンモノラジオ 』 9月10日(金) 25時00分~26時00分 放送
委員の主な発言
〈番組の評価点〉
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勿体つけず次から次へと繰り出されるトークの中身に大いに引き込まれた。深夜ラジオのテイストがうまく出ている。もっともっと聴かせてほしい。このようなのは久しぶりだ。
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ネットでの風評を気にする素振りを見せながら、それでいてスレスレのところを突くバランス感覚に脱帽している。
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リスナーを引き寄せるフックがあちらこちらにある。現場の生感覚が生きている番組だ。
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テレビで見る時の印象は、司会の時には自分の意見を抑えながらバランスをとる。逆にコメンテーターとしては、少し暴走気味な発言をする人というものだったが、今回、人となりや考え方がよく分かった。
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いわゆる芸人のぶっちゃけ話が売りのようでいて、実際は、いわば芸人・東野幸治によるメディアの体験的レポートとでも言うべきものだったように思える。メディアの中で喋っているということを強く意識している語り手だ。
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これといった主張や批評もせず、暴露話や毒舌があるわけでもないのに、リスナーが本音を聴いているような気にさせる、したたかな計算がはたらいているように感じる。これは褒め言葉だ。
〈番組の課題〉
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オープニングトークは、もう少し整理したらどうだろうか。あれも言いたいこれも言いたいと情報を詰め込みすぎて、肝心のところを端折ってしまっているように思える。
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深夜番組ということもあるだろうが、聴いていて耳を塞ぎたくなるような固有名詞もあった。女性には聴きづらいかもしれない。
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曲をかけるなら曲名をちゃんと紹介してほしい。東野氏が曲のタイトルが浮かばないのなら、スタッフはメモを差し込むべき。BGMだとしても、その曲について喋っているのだから。
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自分を表現したいという思いは理解できるが、今回の放送を聴いただけでは、ラジオで何を伝えたいのか、世の中に発信したい強い思いが何なのかが理解しきれなかった。
番組制作側から
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深夜番組らしい番組がABCラジオに出てきてくれたなと感じている。
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普段の素に近いものが出ていると思う。このラジオを始めるにあたって、私生活でもネタ帳を書くようになり、現在2冊目に突入しているようだ。
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配信の時代と言われる今、配信から始まってラジオになったこの番組の存在は、ABCラジオにとって意味のあるものだと思っている。
以上