第10回番組審議会 3月25日(月)開催
| 〔出席委員〕 小西 雅之 委員 | 
| 〔当社側出席者〕 勝山 倫也 代表取締役社長 鈴木 洋平 プロデューサー 
 ※朝日放送テレビ事務局 矢島 大介 事務局長 石原 康男 事務局員、北本 恭代 事務局員 | 
審議課題
『田口淳之介の電波工作』
1月20日(日)午後4時~5時放送
委員の主な発言
〈番組の評価点〉
- 
	「ボカロP」「歌い手」「初音ミク」等という言葉の数々をこの番組によって認識することになり、若者の音楽状況を垣間見られてよかった。 
- 
	聞くたびに理解が深まって、この企画の面白さや斬新さにどんどん興味が湧いてきた。 
- 
	ネットとラジオをつないだことのインパクトも絶大で、将来、間違いなく平成最後の伝説として語り継がれる番組になると思う。 
- 
	出口を探してネットに充満していたボカロに関わる人たちのエネルギーを引き出した。 
- 
	歌い手とボカロPはそれぞれ個性があって素晴らしかった。 
- 
	「リスナーと一体になる」ことが、ラジオ番組の醍醐味だが、今時の一体感なのだと納得した。 
- 
	成功の大きな要因は工作員を務めた番組スタッフの熱意、所長役の田口淳之介氏の手腕と包容力がボカロPと歌い手たちの「信頼」を得たことだ。 
- 
	田口氏が自然体で良かった。 
- 
	田口氏は音楽にも詳しく、お喋りも上手な賢い人だった。 
- 
	構成的には非常に面白い企画で、先行きが楽しみだ。更なるバージョンアップを大いに期待したい。 
- 
	3月で終了だが番組内の一コーナーとしてであってもこの番組のコンセプトは続けていってほしい。 
- 
	オリジナル楽曲作成や音楽ライブの開催について可能性は十分にあると感じられた。 
- 
	新たなリスナーを獲得できたのではないか。 
〈番組の課題〉
- 
	予備知識がないまま初めて聞く人には、かなり唐突感があって、わかりにくい番組ではないか。 
- 
	今までのラジオリスナーや年長者にはよくわからず拒否反応につながる可能性もある。 
- 
	放送時間帯には議論の余地がある。もっと深夜の深い場所でも構わないのではないか。 
- 
	関西のラジオの魅力は「掛け合いの妙」、スタンスの異なる人を加えても良かった。 
番組制作側から
- 
	ワンクール限定、SNSの利用、音楽という条件からできた番組。 
- 
	番組スタッフとして参加してもらった学生から2.5次元やボカロPはごく当たり前の世界でネットでは成熟した文化として存在しているとの発言があった。ラジオでやってみればどうなるかなという思いで実験的に始めた。 
- 
	タイトル名は田口氏の案。 
- 
	田口氏が自身のツイッターで発信してくれた。始めは田口氏のファンしか聞いていなかったが、田口氏のファンが発信したものをボカロ好きの人たちが目にし、ボカロファンにも広まった感じ。 
- 
	3ヶ月で終ってしまうのは寂しいとご意見をいただいたが、3ヶ月だからできた番組でもある。この熱量や作業量を継続するのは難しいと思う。 
- 
	業界でも話題になっており、最初はここまでになるとは全く思っていなかった。振り切ったものをと思った結果、成功した。 
 
以上
