第562回番組審議会は、2月12日(金)に開かれました。
出席委員と当社出席者は以下の方々でした。
〔委員〕
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〔当社側〕 北畠 宏泰 専務、 田仲 拓二 取締役(広報・ラジオ担当)、 山本 晋也 編成局長、川崎 宏 ラジオ局、 橋本 祐子 ラジオ編成業務担当部長、 市川 寿憲 プロデューサー、本城 謙三 広報局長、 小関 道幸 事務局長、北本 恭代 事務局員 |
<以下 出席委員の意見 要旨>
- ラジオのよかった時代をすごく思い出させる番組だったなと思う。ラジオは情報が少ない分すごく想像力がふくらむメディアだなというようなことを改めて感じた。
関西で次にこのクラスの人たちが出てくるのは誰なんだろう、また何年か後にこういう巨人というような存在になるのは誰なんだろうというようなことも思いながら聞き終えた。 - 3人で話をする対談というのが、ラジオのメディアにあっているのかどうか。
例えば朗読であるとか物語であるとか、そういうものであればストーリー性を期待するので聞き入るわけだが、対談だとどう展開するか見えないし、最初から聞いてずっと最後まで聞いた人はいるか?途中で聞くのがしんどくなったというのが正直なところ。 - ラジオ全般については、例えば電波障害の問題であるとか若者対策がある。ひょっとしたらIPラジオが救世主になれる可能性があるのではないかと思っている。実験をやってみたら非常に好評で聞く人が増えたというので、実のところびっくりしている。
- 聞き手である道上アナがすごいなといつも思う。聞き手というのは脇役のように思われるが、実は主役じゃないかなと思っている。道上アナもお年を召されてきているので、次の世代、次の世代というふうに、新しい道上アナを作っていっていただきたい。
- 道上アナがもう少し先に設定みたいなものを実況風に言ってくれないと、聞くほうが全然わからない。えらい変化のない話ですので、よっぽど聞く気でないと長い。2回に分けるとよかったかもしれない。
- 朝日放送がこういう番組を作ることは非常にええことやと思う。昔、渋谷天外さんと藤山寛美さんが、「松竹新喜劇は暴力と下ネタは絶対使わない。わしらは家族全体が笑うてくれなあかんのや、子どももおじいちゃんもおばあちゃんも。下ネタと暴力は笑いにならん」と、話していた。大阪文化の中にはそういうものがあったんやな、そういうことを思い出した。
- テレビとの差別化、若者をなんとか取り込もうというのは、もうあかんと思う。テレビが取り込もうと思って、テレビの斜陽化言うとるんやから、それはあかん。同じことをやってたら絶対に勝てん。そしたらどうしたらええねんということだが、やはり原点に戻らないとあかんのと違うかなと思う。
- タイムテーブルでも何やるか分かりにくい。こんな長時間やってて、自分の好きな番組がどこにあるのかわかりませんね。もう30分たったら日本の歌の時間が来るとか、わかりませんわね。それをやらんと、うまいこといかない。「原点に戻らないと、ラジオは将来ないね」ということ。
- ラジオ全般については、若者を取り込むのはかなり難しいと思う。ある専門分野を小さく割って、誰かれに向けてというふうな。ラジオはそういう意味で細分化していっていいんじゃないかなと思う。例えばラジオウォークというのをやってますよね。あれも非常におもしろい試みで、ラジオを聞きながら1万人ぐらいの人が参加するなど、ああいう催しをもっと取り入れていただきたいと思う。
- 妹尾和夫さんの番組が消えましたね。ラジオというのは今までがそうだったし、これからも否定できないと思うのは、パーソナリティーだ。パーソナリティーというのはこれからは局アナで育てていかないといかん。局アナを育てるのだったら、それはそれなりの覚悟と仕組みがいる。
育てるのはスタッフの力だろう。スタッフでプロジェクトチームを作って、パーソナリティーを作っていく。パーソナリティーで一番大事なのは、その人の人間性を生かしていかないといけませんね。磨けば光る玉はなんぼでもあるんじゃないかと思うので、ぜひともパーソナリティーを作っていってほしい。
以上