第571回番組審議会は1月14日(金)に開かれました。出席委員と当社出席者は以下の方々でした。
〔委員〕
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〔当社側〕 脇阪 聰史 専務取締役、 福田 正史 常務取締役 編成本部長、 田仲 拓二 常務取締役 、 大塚 義文 取締役 編成副本部長、 山田 裕之 編成局長、田中 俊行 制作局長、 岡田 充 制作局長補佐、岩城 正良 テレビ制作部長、 藤田 和弥 東京支社制作部長、本城 謙三 広報局長、 野条 清 事務局長、北本 恭代 事務局員 |
<議事の概要>
- 「芸能人格付けチェック」はかなり視聴率をとっているんですが、意外性というかタレントの別の側面が見られるという意味ではおもしろかったが、第1部のお笑い芸人の大騒ぎの部分が何なのか意図がわからなくて、笑いで笑いをとるみたいな感じになってしまい残念だった。
- 録画でやってることはわかっているのに、晴れ着を着て「おめでとうございます」みたいな番組はもういいかな。「オールよしもと初笑いスペシャル」は生放送中継だったので、作りすぎた番組の多い中、素直に見られかつどこから見ても入っていけるので、お正月の定番としては良いと思った。
- 年末、年始、「相棒」ばかりでBS、地上波とも再放送をやっていて、映画に観客動員をするためにこれほど集中して、一つのコンテンツを流せるのかと思った。六本木ヒルズでのプロモーション映像の撮影で盛り上がってる様子を、夜のニュースや次の日の番組で流して、映画とリアルイベントとテレビ番組の連携でメディアミックス的に展開させていた。そういう場の作り方が大阪では出来ていないと思う。国民的ドラマを大阪から発信して、日本中の人が朝日放送制作のコンテンツに感動するという状況になるようにエールを送る。
- 「お試しかっ!」「ロンドンハーツ」「いきなり!黄金伝説」「芸能人格付けチェック」「相棒」ネット番組を含めてずっと朝日放送を見てたんですが、番組が長いというのが問題なのではなくて、「最初から見たら最後まで見なければ」というのがある。「いきなり!黄金伝説」とかは最後まで見なければよくわからないところがある。正月番組だから長い番組が並んで、見始めたら途中で抜けられないということが、視聴者をある局にフィックスさせるというビジネスモデルになってきているような気がする。
- 大学のゼミの学生に聞いてみると「M-1グランプリ」ぐらいしかテレビは見ていなかった。ほかの番組は見ている暇がない、というか場合じゃない。この年代の視聴の仕方が変わってきているように思う。このまま正月だからといってダラダラ視聴をする層をターゲットに考えていると、ある年代の層がテレビから離れていってしまうのではないか。学生が「M-1グランプリ」を見ているのは、10年間継続して予算をかけた、大がかりな番組だったからだ。そういう意味ではフラッグシップ番組がもっとほしい。
- ふだんテレビを見ない人がテレビを見るというふうに年末年始をとらえれば、別の切り方が出来るかなというような気がする。それは何かというと「再放送」の魅力。朝日放送が見せたいものを見せる時期だと思う。年末年始だからじっくりと見せられる。たとえばテレメンタリーである。「これは深夜帯だったから見逃しているでしょうけれども、これを制作している朝日放送とかほかの局とかはすごいよ。」ということで朝日放送の仕事を見せつける。誰に見せるか、誰に見せたいのか。むしろそこで「ああ朝日放送、なるほど」ということで、アピールする層があると思う。横並び的な番組を少し改めて、何か思いきったことを朝日放送からやってしまうのもあるかなあと思った。
- 「M-1グランプリ」で過去9年間でグランプリをとった顔ぶれを見ていると、第一線で活躍している人たちばかりでこの番組の重たさがよくわかる。今回で幕を下ろすということで、みんなに惜しまれながらという意味でも、新しい漫才の時代が訪れようとしているという意味でも、余韻を残しながら絶妙のタイミングで幕を下ろしたという気がする。
「芸能人格付けチェック」は文句なしにおもしろい。しかしネタの選び方次第で物議をかもす可能性があることを警戒しておくべきでしょう。人間の性で「間違ってくれたら楽しい」という笑える範囲にとどめておくことが大事だと思う。 - 「みんなの家庭の医学~年の始めに体質改善」は参考になった。お年寄り向けのメタボとか 膝痛をとりあげたり、マッサージで免疫力を改善するとか、花粉症が蓮根料理でよくなるなんてちょうどタイミングのいい題材を取りあげていた。いずれにしても今年の正月番組は正直良かったんじゃないか、その結果が関西の視聴率に反映しているのだと思う。
以上