第567回番組審議会は7月9日(金)に開かれました。出席委員と当社出席者は以下の方々でした。
〔委員〕
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〔当社側〕 渡辺 克信 社長、脇阪 聰史 専務、 福田 正史 常務取締役 編成本部長、 田仲 拓二 常務取締役 広報・ラジオ担当、 大塚 義文 取締役 編成本部副本部長 広報担当補佐、 山田 裕之 編成局長、藤岡 幸男 報道局長、 田中 徹 編集長、矢島 大介 プロデューサー、 西村 美智子 ディレクター、本城 謙三 広報局長、 野条 清 事務局長、北本 恭代 事務局員 |
<審議の概要>
- 内容を盛り込みすぎた感があって、訴えたい本質が希薄になっている。客観的事実から、あるいはシステマティックにとらえて問題解決方法を見いだすアプローチがほしい。
- 非常に重たいが、いいドキュメンタリー番組だと思った。非常に抑制されたバランスのある問題提起型で視聴者に考えさせる。
- 第三者機関の設立が日本で遅れている理由、推進するには何が必要かなどもっと追求してほしかった。
- 根気よく丁寧に寄り添って取材を続けたことに敬意を払いたい。こういう取材を許した上司の理解も大切だと思う。JRとのいやな交渉を自らがしなければならない立場はよくわかったが、実際にあったやりとりなど具体的な材料があるともっと説得性があった。
- この番組は土曜日の午前に放送されたが、この内容であればもっとゴールデンタイムに全国ネットで編成できるだけの強いメッセージがあると思う。是非、上質のドキュメンタリーを視聴者が見やすい良い時間帯に放送していただきたい。
- 映像の持つ力はすごいなと思った。お母さんと息子が同じ丸顔で、分身を奪われたという感じが活字媒体では表現が無理なところまで伝わってくる。娘を奪われた父親も5年たって落ち着いているはずなのにちょっとやつれていて、「事故の日が近づくと胸が苦しい」と言った顔が歪んでる様な感じで、その辺で映像の力を十分に見せてもらった番組だ。
- 個人対企業ということを考えれば、JR西日本は被害者のケアに関する講座を大学で行っており、そこで専門家に対して社会貢献でサポートしている。大学の専門の先生にコメントをもらうなどして、JR側もサポートしているという認識も取りあげるべきだ。
- 取材が難しいのはわかるが、JR側の取材が希薄である。第三者機関が必要ならばJR側の意見ももっと突っ込んで聞いていただきたかった。それと文書回答になった経緯がはっきりしない。JR側の意向なのか取材者側の意向なのか、文書で回答するのは企業側としては非常に冷たい感じがする。バランス的にJRの顔がもう少し見えてもよかったと思う。
以上