1959(昭和34)年7月21日制定
1985(昭和60)年3月22日改定
1999(平成11)年3月12日改定
2004(平成16)年3月12日改定
2014(平成26)年11月1日改定

2016(平成28)年3月1日改定

 

放送番組は常に清新にして気品があり、責任を重んずるものでなければならない。かつ高い倫理観にたち、独自の特色を生かし多彩で魅力があり、ひろく国民の支持とその要望に応えることが出来るものでなければならない。
この使命達成のため以下に基本的な5原則をかかげ、さらに番組の企画・制作実施にあたって守るべき番組基準を示す。
なお、関係法令はすべての基準に優先するものであり、また日本民間放送連盟制定の放送基準を尊重することは当然である。

1. 原則

  1. すべての人の基本的人権を尊重する。
  2. 言論の自由と公正を守り、不偏不党の立場を貫く。
  3. 公共の福祉と産業経済の繁栄に貢献することを信条とする。
  4. 世におもねらず、所信は大胆に表明し、しかも常に寛容の心を忘れない。
  5. 広告は真実に徹して、誇張せず、信頼を高めるようつとめる。

2. 番組共通基準

次にかかげる各項は全番組に共通する基準である。

 

  1. 人種・民族・国民・国家・国情に関する情報は、特に、客観的で信頼のおける資料に基づいて取り扱う。
  2. 個人・団体・職業・産業に対する中傷的言辞、名誉を傷つけるような内容または表現を避ける。
  3. 個人情報の取り扱いには十分注意し、プライバシーを侵すような取り扱いはしない。
  4. 国民生活に重大な影響を及ぼす社会公共問題については慎重を期し、意見が対立しているときは公平に取り扱い、その出所を明らかにする。
  5. 人心に不当な動揺や不安を与えるような内容または表現を避ける。
  6. 特に、経済界に混乱を与えるおそれのある問題は慎重に取り扱う。
  7. 法律や社会正義にそむく行為に共感を起こさせたり、あるいは、他人に模倣の意欲を起こさせたりするような取り扱いをしない。
  8. 公の秩序や善良な風俗に反する行為、習慣を是認するような取り扱いをしない。
  9. 放送時間帯に応じ、児童および青少年の視聴に十分配慮する。
  10. サブリミナル的表現手法は用いない。
  11. 細かく点滅する映像や急激に変化する映像手法などについては、別途定めたガイドラインに従う。
  12. 結婚制度と家庭生活を尊重し、これを破壊するような思想を肯定的に取り扱わない。
  13. 政治に関しては、不偏不党、公平に取り扱う。
  14. 宗教に関しては、信教の自由を尊重し、各宗派の立場を重んじ公平に取り扱う。
  15. 医療や薬品の知識および健康情報に関しては、いたずらに不安・焦燥・恐怖・楽観などを与えないように注意する。

3. 番組種別基準

(I) 報道番組

報道番組とは、時事に関する速報、説明または意見を直接取り扱う番組をいう。

 

  1. ニュース及びニュース解説は、すべての干渉を排し、事実を客観的かつ正確、公正に取り扱う。
  2. ニュースの表現は、残虐、悲惨などの感情を極端に刺激しないように注意する。
  3. ニュース及びニュース解説、実況中継は、不当な宣伝に利用されないように特に注意する。
  4. ニュースの中で意見を取り扱うときは、事実と意見を厳密に区別する。
  5. ニュース解説は、ニュースと厳密に区別し、解説者の氏名を明らかにする。
  6. ニュースの誤報はすみやかに取り消しまたは訂正する。

 

(II) 教育番組

教育番組とは、学校教育または社会教育のための番組をいう。

 

  1. 教育番組は、その放送の対象とする者が明確で、内容がその者に有益適切であり、組織的かつ継続的であるようにする。
  2. 教育番組は、その放送の計画及び内容をあらかじめ公衆が知ることができるよう配慮する。
  3. 教育番組で将来学校向け放送を行うときは、その内容が学校教育に関する法令の定める教育課程の基準に準拠するようにする。
  4. 教育番組はひろく各界の意見を聞き、視聴覚の特性を生かして教育的効果を発揚することはもとより、興味を失うことがないようにする。
  5. 学術研究など、専門的事項に関しては、この番組基準の諸規定にかかわらず、良識に基づいて具体的または詳細に扱うことができる。
  6. 学校向けの教育番組には、法令の定めるところにより学校教育の妨げになると認められる広告を含めない。

 

(III) 教養番組

教養番組とは、国民の一般的教養の向上を直接の目的として、豊かな情操を養い、円満な常識をつちかう番組で、教育番組以外のものをいう。

 

  1. 番組内容の一部や引例が適切でないため、制作意図に反して視聴者に好ましくない印象を与えることのないように注意する。
  2. 社会に悪影響を及ぼす行為の安易な模倣を誘発しないように注意する。
  3. 宗教番組では、他宗、他派をひぼうしない。

 

(IV) 児童番組

児童番組とは、児童の心理に与える影響を考慮して、児童の健全な常識と豊かな情操を養う番組をいう。

 

  1. 児童の品性をそこなうような言葉や下品な表現は避ける。
  2. 犯罪の手口または児童が感化されやすい悪徳行為は取り扱わない。
  3. 児童にふさわしくない歌謡はもとより、このメロディも使用しない。
  4. 児童にふさわしくない好奇心や冒険心を起こさせないように注意する。
  5. 男女間の愛情や性愛の問題は、その内容と児童の年令を考慮し、慎重に取り扱う。

 

(V) 娯楽番組 

娯楽番組とは、楽しさとやすらぎを提供し、生活内容を豊かにする番組をいう。

 

  1. 不快な感じをいだかせるような下品、卑わいな表現や言葉は使わない。
  2. 方言を使うときには、不快な感じを与えないように注意する。
  3. 心身に障害をもつ人々、ならびにこれらに関する問題を取り扱うときは、同じ障害に悩む人々の感情に配慮する。
  4. 犯罪の手口を明示または解説するときは、犯罪を魅力的に表現したり、模倣の意欲を起こさせたりするような描写はしない。
  5. 凶器の使用の描写はなるべく少なくし、模倣の動機を与えないようにつとめる。
  6. 犯罪容疑者の逮捕、尋問方法および訴訟の手続きや法廷の描写などは正しく表現する。
  7. 殺人・拷問・暴力・私刑などの残虐行為、その他肉体的・精神的苦痛を誇大または刺激的に表現しない。
  8. 婦人および児童の虐待または人身売買および売春・買春を是認するような表現またはその詳細な描写は避ける。
  9. 麻薬や覚せい剤などを使用する場面は、医療および悪癖としての表現以外は避ける。
  10. 心中、自殺その他人命を軽視する言動を是認するような取り扱いはしない。古典または芸術作品についても慎重を期する。
  11. 性犯罪、変態性欲などは取り扱いに注意する。
  12. 性心理に関する描写または表現は、性に未成熟な視聴者を考慮して慎重に取り扱う。
  13. 肉体描写・寝室描写など官能的な素材を取り扱うときには、刺激的な表現を避ける。
  14. 視聴者参加番組については、参加の機会を均等にし、広く視聴者一般に及ぶようにつとめる。
  15. 視聴者参加番組の審査は、出演者の技能に応じて公正を期する。

4. 広告基準

広告は原則にかかげたように真実を伝え、かつ誠実を守るものとする。また他をひぼうしたり、排斥、中傷することなく、番組の内容とよく調和するようつとめる。細部の規定は、日本民間放送連盟の放送基準第13章以下に準拠する。